2017年7月15日、WBC世界スーパー・フェザー級チャンピオンミゲール・ベルチェルト(Miguel Berchelt/メキシコ)の初防衛戦に三浦隆司選手(帝拳)が挑戦します。
会場はアメリカ・カリフォルニア州イングルウッドの「ザ・フォーラム」に決まりました。
(ロマゴンとクアドラスが戦った会場)
両選手の関連情報は以下の通りです。
ミゲール・ベルチェルト選手のプロフィール
- 出身地:メキシコ合衆国キンタナ・ロー州カンクン
- 年齢:25歳
- プロデビュー:2010年11月17日
- 身長:170cm
- リーチ:180cm
- 戦績:32戦、31勝(28KO)、1敗(1KO)
- KO率:88%
- スタイル:オーソドックス
- ニックネーム:El Alacran(エルアラカーン、スペイン語でサソリを表す)
(画像はBoxRecからの引用です)
体幹が強く、そのうえ前傾姿勢で前進しながら打ち込むパンチは、回転の速い連打であっても体重が乗っていて破壊力がありそうです。
それから、連打の最中に織り交ぜて打ってくるリーチの長さを生かした左ボディーは、スピードといい軌道といい見事と言いたくなるようなパンチです。
このパンチはもらいたくないですねぇ。
ディフェンスはダッキングやフットワークも使いますけど、基本的にはガードで固めて頭をあまり動かさず、多少パンチを食らっても圧力と連打で押しまくるタイプの選手です。
ただ三浦選手のようなサウスポー相手の試合経験が少ないので、そこはベルチェルトにとって不安材料かもしれません。
三浦隆司選手のプロフィール
- 出身地:秋田県山本郡三種町
- 年齢:33歳
- プロデビュー:2003年7月12日
- 身長:169cm
- リーチ:178cm
- 戦績:36戦、31勝(24KO)、3敗(2KO)、2引き分け
- KO率:67%
- スタイル:サウスポー
- ニックネーム:ボンバーレフト
(画像はBoxRecからの引用です)
三浦選手にとって今回が1年半ぶりの世界戦となります。
ベルチェルトは強いですが、バルガス戦ではバルガスのパンチを結構受けてましたし、三浦選手のボンバーレフトがヒットすれば一気に勝ちが近づく展開になるかもしれません。
ぜひ王座奪回を期待したいです。
両選手のコメント
三浦隆司選手のコメント
「コンディションは今すごく良くて
パンチのスピードも速くなってきている実感があるので、これからも維持してやっていきたいです。
キャンプから帰ったらスパーリングに入り、本格的な練習になります。
序盤はエンジンがかかるのが遅いかもしれないので、気を付けたいです。
(ベルチェルトは)好戦的なファイターという感じがあり、距離をとってボクシングもできると思うので、
出てきたら打ち合いたいし、離れたら自分がくっついて打ち合いたいです。
パンチと気持ち、体の強さ、プレッシャーの強さは勝っていると思うので、そこで勝負していきたいと思います。
もちろん自分がKOで勝ちたいです。
とにかく激しい試合になると思うので、自分も楽しみですね。
ベルチェルトに勝ってチャンピンとなってロマチェンコ、デービス、コラレスと統一戦できればいいなという思いはあります。
(WOWOWエキサイトマッチ)
「相手が分からないタイミングで打てるように、右で邪魔したい」
(日刊スポーツ)
ミゲール・ベルチェルト選手のコメント
「できれば今年中にもう一試合したい。
私は長く試合を空けるつもりはない。
できれば私の地元カンクンやユカタンで防衛戦を行いたい。
今は一歩一歩7月15日の防衛戦に向けて準備を進めている。
アラクラン(=蠍、ベルチェルトのニックネーム)のボクシングがどんなものか見てほしい。
Sフェザー級には、ロマチェンコやデービス、コラレスなど強いチャンピオンがいるが、今は目の前の試合に集中してる。
まず三浦を打ち負かす。そのあとに続くオファーについては、なんでも聞いてみたいと思っている。」
(20minutos)
ミゲール・ベルチェルトの過去試合動画
[2017年1月28日]対 フランシスコ・バルガス(Francisco Vargas/メキシコ)戦 直近の試合
試合前のオッズではバルガス優位でしたが、番狂わせでベルチェルトが初の世界タイトルを獲得。
ベルチェルトが一方的に優位な展開で試合を進め、バルガスも頑張りましたが、11Rふらついて連打をくらったところでレフェリーストップ。
ベルチェルト強しを印象付けた内容でしたが、7Rにはベルチェルトもバルガスの左フックをもろに受けてぐらつく場面もありました。
[2014年3月15日]対 ルイス・エデュアルド・フローレス(Luis Eduardo Florez/コロンビア)戦 ベルチェルトが唯一負けた試合
長身のフローレスをロープ際まで追い込み、左の連打を打っていったところ、カウンターの左フックをあご端にもろに食らってダウン。
レフェリーのストップが早かったようにも見える。
同イベントでは、内山高志選手を2度破った、WBAスーパー・フェザー級の現チャンピオン、ジェスレル・コラレス(Jezreel Corrales/パナマ)の2度目の防衛戦も予定されています。
Sフェザー級の統一戦を睨むイベントになりそうです。
https://boxing-antenna.net/pages/12622.html