2021年12月14日火曜日、IBF・WBAスーパー世界バンタム級タイトルマッチ
井上尚弥(大橋) vs アラン・ディパエン(タイ)の試合が行われます。
会場は両国国技館。
国技館では今年、東京オリンピックのボクシング競技が行われました。
プロボクシングのの興業は2018年3月に開催された山中慎介選手対ルイス・ネリ戦以来です。
この試合で山中選手は体重超過のネリを相手に2RTKO負けし引退。日本バンタム級にとって因縁が残る会場ですねぇ。
同年5月に井上選手がバンタム級デビューし当時WBA世界王者のジェイミー・マクドネルをTKOで下して、日本バンタム級のエースの座を受け継ぎました。
この試合の模様は残念ながら地上波では放映されません。
インターネットのABEMAとひかりTVでの有料放送が決定しています。
視聴チケット料金は、ひかりTVでは税込み3960円、
ABEMAでは一般が3300円税込み、Abemaプレミアム会員なら税込み2630円です。
試合の見どころ
井上尚弥選手にとってバンタム級で7戦目、統一王者としては3度目の防衛戦となります。
当初は米国の元オリンピアンのルーシー・ウォーレンやゲイリー・ラッセルjr.の弟で19戦無敗のゲイリー・アントニオ・ラッセルらに対戦オファーをプロモーターが持ちかけたとのことですが、契約が成立しませんでした。
ゲイリー・アントニオ・ラッセルは今年8月にWBSSで井上選手と対戦したエマニュエル・ロドリゲスと対戦しています。
1Rロドリゲスがバッティングによる負傷で試合はノーコンテストとなったものの、堂々の試合っぷりを覚えている方も多いのではないでしょうか?
ラッセルは現在28歳で井上選手と同い年。
せっかくの初の世界戦のチャンスをスルーするほど井上選手との対戦をリスクが高いと判断したんでしょう。
会場は日本ですし、コロナによる隔離期間もあるので賢明な判断なのかもしれませんが。
そこで生贄に捧げられた、もとい白羽の矢が立ったのがタイ国2位(Boxrec調べ)IBF6位のアラン・ディパエンというわけです。
ディパエンはオーソドックスで井上選手より体格はやや小さいようです。
プロボクシングデビューは2019年2月で3年ほどで、戦績を見てもあまりぱっとしませんが、ムエタイでは60選の戦績があります(50勝10敗)。
12KOしており強打には自信を持っているようです。
そのうえKO負けもありません。
ムエタイ出身選手はタフですよねぇ。
ディフェンステクニックのうまい選手も多い印象です。
2年前に京口選手と対戦したタナワット・ナコーンの打たれ強さは印象深いです。
京口選手はポイントで大差をつけ判定勝利しましたが、攻略できたとは言えない内容でした。
とはいえ井上選手の勝利は固いでしょう。
海外ではテオフィモ・ロペスvsジョージ・カンボソス・ジュニア戦よりひどいミスマッチだとも言われています。
しかしロペスはどうなったでしょうか?
まぁ井上選手が油断することはないですね。
仕上がり具合は万全のようです。
仕上がったぜ!!
当日は会場またはひかりTV AbemaTVで応援よろしくお願いします!#ひかりtv #abematvhttps://t.co/WhcpUEM3qV pic.twitter.com/HgB0z2CYqX— 井上尚弥 Naoya Inoue (@naoyainoue_410) December 9, 2021
久々の井上選手の日本での試合、KO勝利に期待しましょう!
日本バンタム級にとって因縁が残る両国国技館の厄払いともなるでしょう。
両選手プロフィール
井上 尚弥
- 名前:Noya Inoue
- 出身地:日本
- 年齢:28歳
- プロデビュー:2012年10月2日
- 身長:165cm
- リーチ:171cm
- 戦績:21戦、21勝(18KO)0敗(0KO)
- KO率:85.71%
- スタンス:オーソドックス
アラン・ディパエン
- 名前:Aran Dipaen
- 出身地:タイ
- 年齢:30歳
- プロデビュー:2019年2月5日
- 身長:162cm
- 戦績:14戦、12勝(11KO)2敗(0KO)
- KO率:78.57%
- スタンス:オーソドックス
同イベントではWBOミニマム級王者で3度の防衛を続けているウィルフレド・メンデスにワタナベジムの谷口将隆選手が挑戦します。
谷口選手は2度目の世界挑戦となります。
また、プロボクシング転向後2戦全勝の元K-1スーパーバンタム王者の武居由樹選手が、アマチュア経験豊富でプロでも3戦負けなしの今村和寛選手と対戦する予定です。
今村選手は前戦では当時13戦全勝の辰吉寿以輝選手に対し1Rからプレッシャーをかけ続け、2R終盤にはドンピシャの左ストレートを当ててあわやという場面も作っています。
今回は難敵かもしれません。
ラウンドも増え8回戦となります。
3たび早いラウンドでの決着となるか、初の長いラウンドの戦いとなるか、楽しみですね。
終りに
12月はバンタム級のタイトルマッチが続きますね。
12日にはWBC王者のノニト・ドネアの防衛戦も予定されています。
対するレイマート・ガバリョは24戦無敗。
前戦のエマニュエル・ロドリゲス戦は接戦で判定勝利したものの、ロドリゲスが勝ったともとれる内容で物議を呼びましたが、フィリピンの若手ホープでKO率も高く面白い試合になりそうです。
WBO王者のジョン・リエル・カシメロも防衛戦が予定されていましたが、体重超過で試合が流れてしまいました。
コロナの時期で調整が難しいのかもしれませんが残念ですねぇ。
今回私は料金が安いAbemaで視聴する予定です。
ボクシングも今後はPPVが日本でも主流になるかもしれません。
地上波テレビが病気の話題ばかりで視聴者離れが進み、企業がテレビに広告を出さなくなった影響のようです。
これも時代の流れですね。
どんどん観戦方法も移り変わっていくんでしょう。
ファンにとってはお金がかかってきますねぇ。