[2025.3.1]タンク・デービス vs. ラモント・ローチ試合後の記者会見の内容

TANK vs ROARCH 試合後のコメント

2025年3月1日、ニューヨークのバークレイセンターで行われた、WBA世界ライト級王者のタンク・デービスとWBA世界S・フェザー級王者のラモント・ローチが激突したタイトルマッチは、予想を覆す接戦となりました。
試合前、大方がデービスの勝利を確信していましたが、試合ではローチが粘り強く応戦し、一歩間違えれば番狂わせという展開に。

試合後の記者会見では、第9ラウンドのタンクの膝付きダウン疑惑 や、試合終盤にリング上で交わされた両者の会話などについて明かされました。

ジャーボンテ “タンク” デイビスの会見

タンク: みんな、お待たせ! いい試合だったよな? ボクシングにとっても最高の夜だった。まあ、思った通りの結果じゃなかったけど、負けたわけじゃないし。最後の数ラウンドはオレが取ったと思ってるよ。ラモントはいいファイターだし、リマッチできたら絶対やりたいね。次こそはオレの実力をしっかり見せるよ。でも、まあ、今回はこれで良しって感じかな。

じゃあ、質問どうぞ!

記者: タンク、判定が出たときのあなたのリアクションですが、怒っているように見えました。グローブをキャンバスに叩きつけたようでした。あのとき、何を考えていましたか?

タンク: いやいや、グローブ叩きつけたりしてないよ。

記者: それは私の見間違いでしたね。申し訳ありません。判定を聞いたとき、どんな気持ちでしたか?

タンク: そりゃあ、引き分けは誰だって嫌だろ? オレはノックアウトで勝つタイプだからな。でも、まあ、これもボクシングだよ。もう一回やれば、もっといい試合になるし、もっとやれたはずだって思うよ。途中でラウンドのカウントがわからなくなっちゃってさ。「今、何ラウンド目?」って感じだったんだよ。

記者: タンク、まずコーチが言っていましたが、試合の2日前に髪をセットされたそうですね?

タンク: そうそう、でも試合当日にちょっと水かけたぐらいだったから、ちゃんと落としきれてなかったみたいだな。

記者: 試合中、目が焼けるような感覚があったのでしょうか? それでタオルを使って拭こうと?

タンク: そうなんだよ。目がめちゃくちゃ痛くなってさ、このまま殴られたらやばいなと思って、ひとまず膝をついたんだ。でも、それでカウント取られるなんて知らなかったから、「マジかよ!」って思ったよ。でも、しゃーないな。

記者: タンク、引き分けが記録に残ることについて、どう感じますか? これが今後の試合のモチベーションにつながりますか?

タンク: まあ、燃えるよね。負けじゃないけど、勝ちでもないからな。でも、いい経験になったし、オレがもっと動けばよかったってのは間違いない。次はもっとガンガン攻めるよ。

記者: ジャーボンテ、おめでとうございます。本来、試合後に誰かを指名する予定だったと思いますが、引き分けになったことでラモント・ローチとの再戦が優先されるかと思います。もともと誰を指名する予定でしたか?

タンク: シャクール・スティーブンソンだよ。ロッカールームにも来てたと思うんだけど、いた? いなかった? まあ、次の質問に行こう。

記者: ローチがあなたのパンチに耐えたことに驚きましたか? かなり強烈なパンチを打ち込んでいましたが。

タンク: そうだな、ちょっと意外だったけど、まあ、タフだったよね。

記者: こんにちは、ジャーボンテ。試合は素晴らしかったです。次の試合に向けて、どのような準備をしていく予定ですか?

タンク: 1週間くらい休んで、すぐジム戻るつもり。休みすぎてもなまるからな。

記者: ラモントとの試合から学んだことは?

タンク: 正直、倒せた試合だったと思う。でも、それができなかったのは完全にオレのミスだよ。

記者: 観客のリアクションは気になりましたか?

タンク: いや、あんまり気にしてなかったかな。でも、もっと集中できるように、チームとしっかり話し合うよ。

記者: 試合終盤、12ラウンド目で「あ、12ラウンド目か!」と気付いたようでしたが、そのときどんな気持ちでしたか?

タンク: 完全にオレのミスだね。ラウンド数をちゃんと把握してなかった。色々考えすぎてたのかも。でも、それも全部自分の責任だから、次に向けてしっかり修正するよ。

記者: 試合に向けたマインドセットは? ノックアウト狙ってましたか?

タンク: まず相手を分析して、後半で一気に攻めようと思ってた。でも、ちょっと様子見しすぎたな。

記者: 次の試合でリマッチを希望していますか? 今年中に実現する可能性は?

タンク: どうだろうな。できればいいけど、スケジュール次第だな。

記者: では、次の試合の相手として最優先ですか?

タンク: うん、優先はしたいね。でも、どうなるかはまだ分からない。

司会者: 皆さん、もう一度WBAライト級チャンピオンに拍手を!タンク、最後にファンへのメッセージをお願いします。バークレーズセンターでの興行収益ランキングで2位に入る可能性があるとの噂もあります。ファンへの感謝の言葉をお願いします。

タンク: 今夜来てくれたみんな、本当にありがとう! 応援してくれるみんながいるから、オレはここに立ててる。ファン…いや、サポーターのみんながいなかったら、何も始まらないからな。またすぐ戻ってくるから、楽しみにしててくれよ!

司会者: 皆さん、ボクシング界のスター、ジャーボンテ “タンク” デイビスに大きな拍手を!

Fight Hub TVより

ラモント・ローチの会見

記者:リーパー・ラモント・ローチ選手、本当に素晴らしいパフォーマンスでしたね。ご自身でもこの試合には自信を持っていたと思いますが、その理由を私たちもはっきりと目の当たりにしました。圧巻の試合でした。
今のお気持ちをお聞かせください。試合が終わって少し時間が経ちましたが、今どのように感じていますか?

ローチ:正直、まだ映像を見返してはいないけど、リングの中では勝ったと思ったよ。勝つために十分なことをしたし、相手も素晴らしいファイターだったけど、俺が上回ってたと思う。ずっと言ってるけど、「俺には勝つためのスキルがある」ってことを証明できたのは嬉しいね。

本物のボクシングメディアには感謝してるよ。最初から俺を見くびらなかった人たちにはね。だからこそ、俺は勝ったと思ってるし、またすぐに戦いたい。すぐにでもリングに上がりたいよ。

記者:試合前、あなたは「相手に気後れしない」とおっしゃっていましたね。試合前には「タンク(相手選手)の対戦相手はみんな萎縮する」と言っていましたが、あなたは最初から堂々としていましたね。試合の中で、自分の方が押していると感じた瞬間はありましたか?

ローチ:最初から自信はあったよ。俺にはタフな顎があるし、スパーリングでもジュニアミドル級やミドル級、現役王者クラスの選手たちとやり合ってきたからね。パンチには耐えられる自信があった。

タンクは動きが速いし、間近で見て改めて「なぜ彼がKOを量産しているのか」がよく分かったよ。映像で見るのと実際に体験するのとでは違う。でも、ここで細かく言うつもりはないよ。そんなこと言ったら、相手に伝わっちまうからな。ただ、俺はこの試合で十分戦えると分かってたし、ラウンドを取れる自信もあった。

記者:ラモント選手、お聞きしたいのですが、試合結果が引き分けとなったことについて、特に9ラウンドのシーンがノックダウンと認められなかったことに関しては、どれほど悔しいお気持ちでしょうか?

ローチ:正直なところ、あれがノックダウンと認められなくても、俺は勝ってたはずだと思ってる。俺がレフェリーじゃないからな、どうしようもない。でもルールでは「膝をついたらカウント」ってことになってるはずだよな?まぁ、試合中はそんなことを気にせず、自分の戦いに集中してたよ。俺は試合の主導権を握っていたし、相手より多く、そして強いパンチを当てていたと思う。それがすべてだよ。

記者:試合中、ノックダウンがカウントされなかった件について、レフェリーから何か説明はありましたか?

ローチ:いや、なかったね。俺もリングの中で「カウントを続けろよ」って言ったんだけど、途中で止まっちまった。でも、終わったことは仕方ない。どうにもならないよな。

記者:ラモント選手、タンク選手のパンチについてお聞きします。他の選手はあのパワーに対応できないことが多いですが、あなたは真正面から戦い抜きましたね。彼のパンチを受けてみて、実際どう感じましたか?

ローチ:まぁ、確かにパワーはある。でも、大げさに言われるほどじゃないね。俺には顎があるし、簡単には倒れないってことだよ。
でも、彼のパンチがKOを生む理由はわかった。とはいえ、俺のパンチも効いていたと思うよ。彼もそれを感じてたんじゃないか?俺が彼のベストショットを耐えた瞬間、「よし、ここからは俺のターンだ」って思ったね。

記者:ラモント選手、判定が出る前の段階では、ご自身の勝利を確信していましたか?

ローチ:おもしろい話があるんだけどな。12ラウンドか11ラウンドあたりで、試合中にタンクと話してたんだよ。俺が「お前、負けるぞ」って言ったら、タンクが「お前には勝ちをくれないよ」って言ってきたんだ。それを聞いた瞬間、”あぁ、なるほどな” って思ったよ。ボクシングの世界はそういうもんだって、分かっちゃいるけどな。

判定が出る瞬間、タンクの得点が発表された時は「おっ、これは俺がスプリット判定で勝つ流れか?」って思ったんだけどな。次のスコアが114-114って聞いた瞬間、「あぁ、これは引き分けか」って分かったよ。悔しいけど、まあ、またやるだけさ。

記者:最後の質問です。今回の試合で、あなたのボクサーとしての評価は確実に上がったと思いますが、今回のパフォーマンスをどう自己評価されますか?

ローチ:正直、映像を見返してから判断したいけど、今のところ10点満点をつけるね。試合直後の感触としては、俺は完璧なパフォーマンスをしたと思う。まぁ、見直したらちょっと修正点が出てくるかもしれないけどな。でも、俺はやるべきことをやったよ。

記者:今日は本当に素晴らしい試合でした。ありがとうございました!

ローチ:ありがとう。俺の名前を覚えておけよ。またすぐに戻ってくるからな。

Fight Hub TVより

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