5月20日、WBOライトフライ級チャンピオン田中恒成(たなかこうせい)選手が、初の防衛戦を戦います。
挑戦者は、同級1位のアンヘル・アコスタ(Angel Acosta/プエルトリコ)。
会場は名古屋市・武田テバオーシャンアリーナです。
テレビ中継は20日16:00から、中京ローカルのCBC以外に、TBSでも生中継されることが決まりました!
試合結果
WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ
〇田中恒成 12R判定(3-0) アンヘル・アコスタ×
無敗同士の対決は田中選手が制し、初防衛に成功しました。
序盤こそアコスタの強打で田中選手がぐらつく場面も見られましたが、中盤以降は徐々に田中選手の放つボディーが効き始め、5回に右アッパーと左の強打で初ダウンを奪う。
しかしその後、アコスタも粘り、クリンチでしのぎながらも最後まで体重の乗ったパンチを打ち続け、2度目のダウンは奪わせず、判定にもつれ込みました。
試合後には、次戦、以前から明言していた田口選手との同級日本人王者による2団体統一戦を目指すと宣言しました。
試合後の両者のコメント
田中恒成選手のコメント
「めちゃくちゃつらかった。強敵だけど、勝たないといけなかった。最後まで気を抜けなかったし、倒すつもりでいた。勝てて良かった」
(サンスポ)
(5回ダウンを奪ったが)「一瞬、よっしゃと思ったけど、バランスを崩しただけだなと」
(アコスタについて)「本当に激しくて強くてつらくて、最高のライバル」
(東京中日スポーツ)
「アコスタが強くて、激しくて、つらくて…。こんな強い挑戦者からベルトを守れて自信になる。(次戦は)統一戦を目指したい」
(スポーツ報知)
アンヘル・アコスタ選手のコメント
「田中はパンチが強く、いいボクサーだった。もう少しアグレッシブにいきたかった」
(サンスポ)
田中恒成選手 プロフィール
- 出身地:岐阜県多治見市
- 年齢:21歳
- プロデビュー:2013年11月10日
- 獲得王座:WBO世界ミニマム級タイトル
- 身長:164cm
- 戦績:8戦、8勝(5KO)、0敗(KO)
- KO率:63%
- スタイル:オーソドックス
プロ8戦にして早くも2階級を制覇した田中選手、初の防衛戦で最強の挑戦者を迎え、またしても勝負どころの試合が続きます。
タイトルを獲得した前戦では、ロマチェンコ張りの華麗なステップで、2R以降、元2回級王者のフエンテスにまともにパンチを当てさせませんでした。
初防衛戦ではどのような進化を見せてくれるんでしょうか。期待が高まります。
アンヘル・アコスタ選手 プロフィール
- 出身地:サン・フアン、プエルトリコ
- 年齢:26歳
- プロデビュー:2012年11月17日
- 獲得王座:WBOラテンアメリカLフライ級タイトル、中央アメリカボクシングLフライ級タイトル
- 身長:163cm
- 戦績:16戦、16勝(16KO)、0敗(KO)
- KO率:100%
- スタイル:オーソドックス
- ニックネーム:Tito
WBOランキング1位、デビューから16戦無敗、全試合KO勝利中です。
自分から仕掛けるというより、どっしりと構えて、相手の出端や打ち終わりを狙うカウンターが得意なボクサーです。
見るからに堅そうで、キレのある拳でKOを積み重ねてきました。特に左フックは要注意です。
今年2月の挑戦者決定戦では、体格差10cm以上の ジャフェット・ウートニを圧倒、KOで仕留めました。
田中選手にとって最強の挑戦者といっていいでしょう。
両者の試合前のコメント
田中恒成選手のコメント
「いい感じです。スピードを生かして思い切りやれば負けることはない。2戦続けて強い相手を倒して自信にしたい。8回以降のKOを狙います」(日刊スポーツ)
「(計量後に)体調もいいし、あとは試合をするだけ」(Biglobeニュース)
「自分のスピードを生かせば負けることはない」(日本経済新聞)
「(アコスタについて)パンチが強い。倒されるかもしれないっていう怖さが楽しみ。」(47ニュース)
アンヘル・アコスタ選手のコメント
「日本に来られて、美しい名古屋に来られて満足している。人間的にも謙虚なチャンピオンと対戦できるということで、いい機会をつくっていただいた。ぜひ土曜日は見に来てほしいと思います」
「(自分の特徴は)攻撃的なスタイルだ」「(田中選手の印象は)いいところを多く持っている選手だが、特にない」(日刊スポーツ)
「(状態は)最高に良い。最後の調整をして試合に臨みたい」
「(田中の印象は)最高のライバル。2階級を制覇し、素晴らしい経歴を持っている」(時事通信)
アンヘル・アコスタ選手の過去試合動画
[2017.1.1]挑戦者決定戦(直近の試合) vs ジャフェット・ウートニ(Japhet Uutoni/ナミビア)戦
アンヘル・アコスタ ハイライト動画
華麗なステップで自分から仕掛ける田中選手と、カウンター・パンチャーのアコスタ選手。
どちらのパンチが先に相手に当たるのか。
やってみなくちゃ分からないファンにとっては楽しみな試合です。
同イベントでは、同門の田中裕士選手(24戦、19勝(13KO)、2敗(1KO)、3引き分け)の再起戦も行われます。