2017年4月、大阪エディオンアリーナで2つの世界タイトル戦が行われます。
[4月9日]WBA世界Sバンタム級タイトルマッチ「ネオマール・セルメニョ vs 久保隼」戦
4月9日は、WBA世界スーパーバンタム級9位で11戦無敗の久保隼選手(真正ジム)が、同級現王者のネオマール・セルメニョ(Nehomar Cermeno/ベネスエラ)に挑戦します。
この試合は、4月9日17:00からBSフジにて放送されます。
BSフジ『THE REAL FIGHT』
久保隼選手のプロフィール
・年齢:26歳
・身長:170cm
・出身地:京都府
・戦績:11戦、11勝(8KO)、0敗(0KO)
・目標とするボクサー:長谷川穂積選手
・ボクシングを始めたきっかけ:父の影響
・理想の女性:清楚な人
久保選手は、先日引退した長谷川穂積選手と同じ真正ジムに所属。
長谷川選手の後継者として期待されています。
ネオマール・セルメニョ(Nehomar Cermeno)選手のプロフィール
・年齢:37歳
・出身地:ベネズエラ、バルセロナ市
・戦績:32戦、26勝(15KO)、5敗(1KO)、1分け
・スタイル:オーソドックス(右構え)
チャンピオンのセルメニョは、長谷川選手の一つ年上の37歳。
長谷川選手と世界戦線で活躍した時期は重なりますが、二人の対戦はありません。
セルメニョはこれまで3度世界タイトルを獲得しています。
2009年9月に最初の世界挑戦。当時のWBA世界バンタム級暫定王者のクリスチャン・ミハレス(Cristian Mijares/メキシコ)を判定で破りタイトルを獲得。
2度防衛したのち、アンセルノ・モレノに判定負け。リマッチでもモレノに判定で敗れ、しばらくタイトル戦線から遠のきます。
セルメニョは階級をスーパー・バンタム級に上げ、2013年に再びオスカー・エスカンドン(Oscar Escandon/コロンビア)に挑戦。2-1の判定で勝ちWBA暫定タイトルを奪取しました。
しかし、防衛戦では舞台となったイギリスのビザが取れないなど不運が重なり、WBAが指定した期限内に防衛戦を行うことができず、タイトルをはく奪されてしまいます。
2016年6月に今度はWBA世界スーパー・バンタム級の空位のタイトルに挑み、中国のチャオ・シャオジュン(XiaoJun Qiu/中国)を判定で破って三たびベルトを獲得しました。
その後現在まで2度の防衛に成功しています。
なんとなく長谷川穂積vsウーゴ・ルイス戦を思い起こさせるこの新旧対決。
ベテランチャンピオンを倒し、世代交代成るか!?
セルメニョが3度目の世界タイトルを獲得した試合 対チャオ・シャオジュン戦[2016年6月24日]
セルメニョが初の世界タイトルを獲得した試合 対クリスチャン・ミハレス戦[2016年7月27日]
[4月23日]WBO世界バンタム級タイトルマッチ「マーロン・タパレス vs 大森将平」戦
4月23日には、大森将平(WOZ(ウォズ)ボクシングジム)選手が、WBO世界バンタム級王者のマーロン・タパレス(Marlon Tapales/フィリピン)に挑戦します。
両者の試合は、2015年12月に京都の島津アリーナで行われたWBO世界バンタム級挑戦者決定戦以来の再戦となります。
この試合にタパレスは勝利し世界挑戦権を獲得すると、2016年7月に当時WBO世界バンタム級王者プンルアン・ソーシンユー(Panya Uthok/タイ)を敵地タイに乗り込んで逆転KOで破り、初の世界タイトルを獲得しました。(下の動画参照)
今回の試合はタパレスの初の防衛戦となります。
大森選手はタパレス戦以降に3試合を戦い、すべてKO勝利を収めています。
昨年8月の再起2戦目では、当時WBC世界ランク5位のエドガー・ヒメネス(Edgar Jimenez/メキシコ)を3ラウンドKOで倒しています。
大晦日にはIBF世界バンタム級王者のリー・ハスキンス(Lee Haskins/イギリス)に挑戦する予定でしたが、ハスキンスの負傷によりタイトル戦は中止、代役となったロッキーフエンテス(Rocky Fuentes/メキシコ、かつてフライ級でロマゴンの世界タイトルに挑戦した)を3R右アッパー一閃で下しています。
大森将平選手のプロフィール
・年齢:24歳
・血液型:O型
・身長:173cm
・出身地:京都府
・戦績:19戦、18勝(13KO)、1敗(1KO)
・プロデビュー:2011年4月10日
・アマチュア戦績:19戦、11勝、8敗
・ボクシングを始めたきっかけ:父さんが昔にやっていたから
・趣味:絵をかく
・尊敬する人:パッキャオ
・座右の銘:有言実行
・将来の夢:世界チャンピオン(金持ち)
・スタイル:サウスポー
マーロン・タパレス(Marlon Tapales)選手のプロフィール
・年齢:24歳
・身長:163cm
・ニックネーム:マランディングの悪夢
・出身地:マランディング、フィリピン ラナオデルノルテ カパタガン
・戦績:31戦、29勝(12KO)、2敗(1KO)
・スタイル:サウスポー
初戦では1Rにタパレスの左の大振りのオーバーハンドフックを受け、あまりにも早く試合が決してしまい残念な結果となりました。
タパレスの突進力、パンチ力が目立った試合内容でしたが、再戦で大森選手がこのタパレスをどう攻略するのか注目です。
タパレスが世界タイトルを獲得した試合 対プンルアン・ソーシンユー戦[2016年7月27日]
大森 vs タパレスの初戦[2015年12月16日]
※試合は2分45秒から
久保選手、大森選手ともに出身は京都府。先にタイトルを獲得した方が京都出身ボクサーとして初の世界チャンピオンとなります。
そういったところでも注目を集めている両試合です。
[2017.4.23]WBA世界フライ級タイトルマッチ(王者)井岡一翔 vs ノックノイ・シッチパラサート(挑戦者)対戦相手のノックノイ・シッチパラサート情報