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[3月2日]WBC世界バンタム級タイトルマッチ山中慎介vsカルロス・カールソン戦が日テレ系列で放送/挑戦者のカルロス・カールソン情報[試合結果追記]

3月2日(木)、WBC世界バンタム級王者山中慎介が、同級9位のカルロス・カールソンCarlos CarlsonMexicoメキシコ)と12度目の防衛戦を行います。
試合の模様は3月2日木曜日に日テレ系列で放送されます。
(画像はBoxRecからの引用です)
会場は、先月の初場所で稀勢の里が横綱昇進を決めた東京・両国国技館。
過去、山中選手は国技館で3戦して3勝(3KO)と相性のいい会場です。

山中慎介選手のプロフィール

出身:滋賀県湖南市
年齢:34歳
戦績:28戦、26勝(18KO)0敗(0KO)2分け
スタイル:サウスポー

今回の12度目の防衛戦に勝てば、具志堅用高氏が持つ14連続世界王座防衛の日本記録にあと一つに迫ります。

カルロス・カールソン選手のプロフィール

出身:メキシコ、バハカリフォルニア州ティファナ
年齢:26歳
戦績:23戦、22勝(13KO)1敗(0KO)
スタイル:オーソドックス(右利き)

均整の取れた体で、スピードとパワーを兼ね備えています。
運動能力が高そうな選手です。

現在22連勝中。ボクシングスタイルはとにかく攻撃一辺倒で、序盤から大ぶりのパンチを連打するため、逆にノックダウンされることも多いようです。
直近の試合アレックス・ランゲルAlex Rangel)戦でも序盤に右のオーバーハンドを食らい、ノックダウンされています(その後3ラウンドで逆転KO勝ち)。
Youtubeに上がっていた2つの試合でも、2試合ともに序盤にノックダウンされたあと、巻き返して逆転KOで勝利を収めています。

初の世界タイトル戦で、しかも山中王者を迎えて、このイケイケの攻撃スタイルを貫いてくるのか注目です。
山中選手も「ブンブン振ってきても逃げる気はない。スリリングになる」と語っており、
面白い試合になりそうです。

カールソン選手もインタビューで
私のキャリアの中で最もタフな試合になることは間違いない。このチャンスを必ずつかむたならどんなハードワークや犠牲も惜しまない。
チャンピオンとしてメキシコの家に帰ってくるよ。
山中のようなボクサーと戦うためには準備することがたくさんある。今はキャンプの一分一秒を楽しんでいるよ。

と意気込みを述べています。

挑戦者 カルロス・カールソンの過去の試合動画

対ペドロ・メロ(Pedro Melo/メキシコ)戦[2015年8月21日]


カルロス・カールソンの試合は9分36秒から

対アーロン・オリバレス(Aaron Olivares/メキシコ)戦[2013年2月2日]

当日は、日本Sフェザー級王者の尾川堅一選手が、同級1位の杉田聖選手と4度目の防衛戦を行うほか、
岩佐亮佑選手が、世界前哨戦を行う予定です(対戦相手が決まり次第追記します)

[2017年2月25日追記]岩佐選手の対戦相手は、グレン・メデュラGlenn MeduraPhilippinesフィリピン)に決まりました。戦績は9戦8勝(5KO)1敗でKO負けはなし。

ニックネームは「小さなナバラテ」。80年代に活躍したフィリピンのボクサーで、元WBC世界Sフェザー級王者のロナルド・ナバラテ(Rolando Navarrete)を小さくしたような選手ということらしいです。
グレン・メデュラの動画が見つからなかったので、ナバラテの動画を貼っておきます。

さらに、ブライアン・ビロリアBrian ViloriaPhilippinesフィリピン)の1年3か月ぶりの再起戦もあります。

ビロリアの対戦相手はメキシコのルベン・モントーヤRuben Montoya)に決まりました。戦績は19戦14勝(9KO)4敗(1KO)1引き分け。
過去には元WBO世界Sフライ級王者のポール・バトラー(Paul Butler)とインターコンチネンタルのタイトルを賭けて対戦しています。

試合結果と試合後のコメント

山中慎介(帝拳) 7R TKO カルロス・カールソン×(メキシコ)
山中選手がカールソンを7ラウンド57秒TKOで下し、国内歴代2位となる12度目の防衛に成功しました!

山中選手は1ラウンドからボディや顔面に的確に左ストレートを当てて、カールソンにダメージを与え続けました。

5ラウンドに2度のダウンを奪うと、6ラウンド、7ラウンドと立て続けにカールソンをダウンさせ、7ラウンド57秒カールソン5度目のダウンでレフェリーが試合を止めてTKOでの勝利となりました。

ダウンを喫したあとも粘りを見せたカールソンは、得意の右ストレートを当てて山中選手をぐらつかせる場面はあったものの、結果は終始的確にパンチを当て続けた山中選手の快勝となりました。

山中慎介選手のコメント

--試合内容について
「構えたときに今日もいけるぞというのはあった。KOできたけど、相手が来たときの対処の仕方など、反省はあった試合だった。
セコンドから『ジャブからジャブから』という指示があって、やっとKOのラウンドでリズムがでてきた。これからというところだった。もうちょっと序盤からキビキビ動きたかった」

--カールソンが何度も立ち上がってきたことについて
 「それは想定内だった。過去のビデオ見ても意外と倒れても起き上がってきた。勇敢に向かってきてくれたことには感謝したい」

--12度目の防衛について
「何度もいうように自分は意識していない。みなさんが期待して楽しんでもらえれば。結果はついてくる」

--13度目の防衛戦へ
「同じことをいうけどお客さんが次の試合も楽しみにしてくれて、その期待に応えるだけ」

--ファンへ
「平日にもかかわらずたくさんお客さんがきてくれた。気持ちよく試合ができた」

--今後は
「まだまだ反省が多い試合。次に向けてやってやるという気持ちがすぐにわいてきた」
(SANSPO)

カルロス・カールソン選手のコメント

「山中のキーパンチである左が強かった。非常にパワフルで豊富な経験を感じた」

--何度ダウンしても試合を投げなかったことについて
「勝ちたいという気持ちだけ。メキシコ人の魂がそうさせた」と語った。
(SANSPO)

なお、ブライアン・ビロリアは3-0の判定で復帰戦を白星で飾りました。
岩佐亮佑選手は世界前哨戦をTKOで勝利しました。
尾川堅一選手は2-1の判定で日本タイトル防衛に成功しています。

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