注目の試合 試合後のコメント

【WBSSシーズンⅡ】バンタム級のトーナメント日程表&詳報【トーナメント優勝者は井上尚弥!】

WBSSワールド・ボクシング・スーパー・シリーズシーズンⅡのバンタム級のトーナメント表です。

試合日程や、試合会場、勝敗結果などの詳細情報を随時更新していきます。

バンタム級トーナメント

WBSSシーズン2バンタム級トーナメント

井上尚弥2018/10/7
1RKO
            
            
J・C・パヤノ日本・横浜
横浜アリーナ
   井上尚弥2019/5/19
2RKO
      
         
            
E・ロドリゲス2018/10/20
判定2-1
   E・ロドリゲス英グラスゴウ
ザ・SSE・ハイドロ
      
      井上尚弥
Naoya Inoue
2019/11/7
判定3-0
J・モロニー米オーランド
CFEアリーナ
      
         
            ノニト・ドネア
Nonito Donaire
さいたま
スーパーアリーナ
R・バーネット2018/11/3
4RTKO
         
   N・ドネア2019/4/27
6RKO
   
N・ドネア英グラスゴウ
ザ・SSE・ハイドロ
         
         
      S・ヤング米ラフェイエット
ケイジャンドーム
      
Z・テテ2018/10/13
判定3-0
         
         
M・アロヤン露エカテリンブルク
エカテリンブルクアリーナ
            
            


決勝

試合結果&コメント

井上尚弥Japan大橋) 判定3-0 8RTKO ノニト・ドネアPhilippinesフィリピン)×
※117-109, 116-111, 114-113

試合後のコメント

井上尚弥選手のコメント

「ドネア選手がめちゃくちゃ強かった。(右目上を切った)2回から最後までぼやけていた。
世代交代といえる内容ではなかった。これが今の実力。
1年間闘って、優勝できたことは満足している」(サンスポ

ノニト・ドネア選手のコメント

「尚弥が真のチャンピオンであると証明した試合だ。
今まで闘ってきた中で、自分のパンチをあれだけ耐えられる選手はいなかった。
率直におめでとうと言いたい」(サンスポ

※尚弥選手のパンチの破壊力より、打たれ強さをまっさきに評価している点が印象的です。

モンスターらしからぬといっては辛いか、これまでの尚弥選手の試合にないような一進一退の劇的な一戦となりました。

試合は序盤2Rにドネアの左フックにより井上選手が右目上のまぶたをカットし流血、中盤にもドネアの右ストレートをまともに食らって鼻血を出すなど、苦しい場面も見られました。

それでも井上選手はドネアのプレッシャーに一方的に押されることはなく、所々で的確に右ストレートを打ち込み押し返すと、11Rには井上選手が連打からの左ボディーフックでドネアからプロキャリア2度目のダウンを奪いました(ん、10カウントを過ぎてなかったか?)

試合は3-0の判定で井上尚弥選手の勝利

WBSSバンタム級トーナメントは井上尚弥選手の優勝で締めくくられました。

トップランク社とアメリカで2試合を行う契約も決まったそうで、今後の展開がますます楽しみです。


試合目前情報

昨年7月に行われたトーナメントの組み合わせ抽選会から1年半が過ぎ、いよいよ決勝戦が目前に迫りました。

WBSSバンタム級トーナメント決勝、井上尚弥 vs ノニト・ドネア

この試合はWBA・IBF王者の井上尚弥選手と、WBAスーパー王者のノニト・ドネア2団体統一戦となります。

WBSSプロモーターのカレ・ザワーランド氏によると、優勝賞金は「7桁(ドル)になる」そうです。
実に100万ドル(約1億1000万円)近くとはすごいですね。

会場はさいたまスーパーアリーナ
発売された2万枚のチケットは、2度の追加販売が行われた結果、当日券のない完全完売だそうです!

この試合の模様は、フジテレビ系列で7日19時57分から全国に生中継されるほか、NHKのBS8Kでも生中継が決定。

ただし、NHK-BS8Kを視聴するには、市販の8Kテレビや8Kチューナーに加えて、4K・8K放送対応アンテナへの交換などテレビ受信設備の工事が必要です。NHK
今から準備するのは難しいですね。

NHKではNHK大阪放送局1階アトリウムで、280インチの8Kテレビでも中継されます。
観覧無料、座席数は約100席だそうです。NHK大阪

さらに、9日(土)にはWOWOWライブでも録画放送が予定されています。WOWOW

【WOWOWエキサイトマッチ】2019年11月の放送予定

盛り上がりはテレビだけではありません。

YoutubeではひかりTVが全15話のドキュメンタリーを配信中

書籍でも、井上尚弥選手を総力特集(全180ページ)した別冊カドカワや、井上尚弥選手自身の著書「勝ちスイッチ」が一日に発売されました。

そして、井上、ドネア両選手をサポートするミズノは応援企画として数量限定のオリジナルTシャツを販売しています。

もう一大ムーブメントですね。

ドネア対策は万全の様子の井上選手

今年5月の準決勝でIBF王座のエマニュエル・ロドリゲスを鮮烈KOで下し、勝ち抜けたトーナメント第二シードの井上尚弥選手は、決勝に向け専属のフィジカルトレーナーと共に体力強化や、WBOスーパー・バンタム級2位のフィリピン人アルバート・パガラや、ロマチェンコの練習パートナーを務めたこともある米アマトップ選手のジャフェスリー・ラミドらとスパーリングを重ね、フィリピン人独特の圧のかけ方やカウンターの取り方、パンチの軌道への対策を行ってきたとのことです。

また、ドネア戦では「スピードを意識しながら練習している。スピードで圧倒したい」とも語っており、スピードでドネアを上回り試合を優位に進める作戦のようです。

調整は順調に進んだようで、コメントからも警戒すべきはドネアのキャリアのみ、といった自信がうかがえます。

「減量も順調だし、波もなくいい感じにきている。前回同様、早めに体重を落として体を慣らしていきたい」(サンスポ
「ドネアの映像は高校の時から動きに取り入れるために見ている。頭の中には入っているけど、自分と戦うドネアはその日にならないと分からない。楽しみでしかない」
「12ラウンド戦うつもりで作戦を立てて、判定勝ちを狙っていく。KOに対する意識はそこまでない」(サンスポ
「やっぱり今までのキャリアを感じるオーラがある。余裕感だったり、いろいろな場数を踏んでいる選手のオーラを感じます」(日刊スポーツ

ドネアも調整は順調

対する5階級制覇王者で、現WBAスーパー王者のノニト・ドネアはノーシードながら、1回戦の第一シード、ライアン・バーネット戦では互角の展開が続きましたが、4Rにバーネットが腰を負傷したため棄権で勝利。

2回戦でも対戦するはずだったWBO王者のゾラニ・テテが直前に肩のケガで棄権したため、代役のステファン・ヤングと対戦。このヤングを6RKOで倒して勝利

と、運にも恵まれながらするするとトーナメントを駆け上がってきました。

印象的なのはフェザー級から階級を下げてきただけに、相手のパンチを受けても大きなダメージが見られなかったこと。

逆に準決勝のヤング戦では軽く振ったような左フック一発で仕留めており、バンタム級での体力的な優位を感じていることでしょう。

決勝に向けては、米ネバダ州ラスベガスの自宅から離れ、時差調整も含め母国フィリピンのマニラで2週間のトレーニングキャンプを敢行。

「20年のキャリアで積み重ねてきたものすべてを濃縮させて(練習を)やってきた。ベストオブベストの闘いになる」(サンスポ

と意気込みを語っています。

試合1週間前の先月30日に来日し、東京・新宿区の帝拳ジムなどで調整を行っています。

予備検診の結果

井上選手は身長164.5cm、首回り34.5cm、胸囲89.5cm、リーチ171.0cm。
ドネアは身長170.2cm、首回り36.0cm、胸囲87.0cm、リーチ174.0cm。

やはり身長・リーチではドネアが優位ですね。

互いの印象については以下のようにコメントしています。

井上「お互い小さくなったなという印象。身長とリーチで上回られているので、そこをどう考えて戦うか。やることはやったので、あとは当日にやりたいことをすべてぶつけるだけ」
ドネア「印象は変わらないし、彼への敬意も変わらない。整った状態できょうを迎えてくれてうれしい。日本のリングに立てることを楽しみにしているよ」
サンスポ

両者のコメント

井上尚弥選手のコメント

「プロに転向する前からずっと見てきた、憧れている選手のひとり。その選手と決勝で戦えることを誇りに思って、世代交代を成し遂げるだけ」
「数多くの実力がある選手と戦ったが、その中でもトップの選手。彼は世代交代と言っていたが、私は世代交代の前に立ちはだかる大きな壁になる」(サンスポ

ノニト・ドネア選手のコメント

「決勝までこれた誇りで、対戦できてうれしい。井上には特別な気持ちが芽生え、大きなモチベーションになった」
「ともにスキル、パワーがあり予想がつかない。最高の状態で入っていくだけ。アウェーでもリングの中は私のホーム。世代交代に立ちはだかりたい」(日刊スポーツ
「数多くの実力のある選手と対戦してきたが、その中で今回は何が違うかと言えば、尚弥は世界一のパウンド・フォー・パウンド(体重が同じだと仮定した場合、全階級の中で最強)であるということだ」
「この試合の鍵は私が的確な戦略を立て、それを遂行すること」(サンスポ

試合展開はどうなる?

この試合の展開はどうなるでしょうか?

体格で勝るドネアが前に出てプレッシャーをかけ接近距離で打ち合う展開も、井上選手が前に出てプレッシャーをかけドネアが下がりながらカウンターを狙う展開もどちらも考えられますね。

1ラウンドのファーストコンタクトでその後の試合展開が決まってきそうです。

井上尚弥 vs ノニト・ドネア
【海外翻訳】井上尚弥 vs ノニト・ドネア - ドネアに勝機は?【WBSSバンタム級トーナメント試合予想】

BSSバンタム級トーナメント決勝、井上尚弥 vs ノニト・ドネア。 会場はさいたまスーパーアリーナに決定、チケットも完売とのこと。 今回は以前、井上尚弥 vs エマニュエル・ロドリゲス戦の予想動記事で ...

既に井上選手は米プロモート大手のトップランク社からの契約オファーが届いており、もし優勝すれば海外進出が本格化しそうです。
今後の展開も含め、井上選手の勝利を期待したいところです。

「この先、自分が見てみたい景色があるので頑張るだけです。最大のパフォーマンスを発揮できると思っている。
準々決勝、準決勝と最高の形の試合ができているので、それに変わらぬパフォーマンスをみせたいと思っています」(日刊スポーツ

なお、セミでは弟の井上拓真選手の世界初挑戦となる試合も行われます。この試合も注目です。


準決勝

【2019-5-19】井上 尚弥 vs エマニュエル・ロドリゲス IBF世界バンタム級タイトルマッチ 詳報【WBSSトーナメント準決勝!】※試合結果&コメント追記

2019年5月19日(日)、IBF世界バンタム級タイトルマッチであり、WBSSバンタム級トーナメント準決勝となる、 井上 尚弥(大橋) vs エマニュエル・ロドリゲス(プエルトリコ)の試合が行われます ...

ドネア vs テテ
【2019-4-28】ノニト・ドネア vs ゾラニ・テテ WBAスーパー/WBO世界バンタム級タイトルマッチ 詳報【テテが右肩負傷で脱落、代役は米国のS・ヤング】

2019年4月28日(日)、WBAスーパー・WBO世界バンタム級タイトル統一戦 ノニト・ドネア(フィリピン) vs ゾラニ・テテ(南アフリカ)の試合が行われます。 [2019-4-25]テテが右肩を負 ...

井上尚弥vsエマニュエル・ロドリゲス
【海外翻訳】井上尚弥 vs エマニュエル・ロドリゲスの試合予測【ロドリゲスが有利?その根拠とは?】

海外Youtubeチャンネルの「Fouts Boxing Theory」で5月19日(日)に行われる井上尚弥 vs エマニュエル・ロドリゲスの試合予測動画が上がっていたので、その内容を大雑把に紹介しま ...


1回戦

ライアン・バーネットvsノニト・ドネア
【2018-11-3】ライアン・バーネット vs ノニト・ドネア WBAスーパー世界バンタム級タイトルマッチ詳報(試合結果&試合後のコメント追記)【WBSSバンタム級トーナメント1回戦】

2018年11月3日、WBAスーパー世界バンタム級タイトルマッチ、そしてWBSSⅡバンタム級トーナメント1回戦の ライアン・バーネット(イギリス) vs ノニト・ドネア(フィリピン)の試合が行われます ...

[2018-10-21]1回戦:エマニュエル・ロドリゲス vs ジェイソン・モロニー(Full)※3:09~(井上尚弥選手のインタビューから)

エマニュエル・ロドリゲス vs ジェイソン・モロニー
【2018-10-21】エマニュエル・ロドリゲス vs ジェイソン・モロニー IBF世界バンタム級タイトルマッチ 詳報(試合結果追記)【WBSSバンタム級トーナメント1回戦】

2018年10月21日(日)、IBF世界バンタム級タイトルマッチ、そしてWBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)バンタム級トーナメント1回戦となる エマニュエル・ロドリゲス(プエルトリコ) ...

[2018-10-13]1回戦:ゾラニ・テテ vs ミーシャ・アロイヤン(Full)※3:18~

ゾラニ・テテ vs ミーシャ・アロヤン
【2018-10-14】ゾラニ・テテ vs ミーシャ・アロヤン WBO世界バンタム級タイトルマッチ 詳報(試合結果&試合後のコメント追記)【WBSSバンタム級トーナメント1回戦】

2018年10月14日、WBO世界バンタム級タイトルマッチ、そしてWBSSⅡバンタム級トーナメント1回戦の ゾラニ・テテ(南アフリカ) vs ミーシャ・アロヤン(ロシア)の試合が行われます。 会場はエ ...

[2018-10-7]1回戦:井上尚弥 vs ファン・カルロス・パヤノ(Full)※1:07~

井上尚弥vsパヤノ
【2018-10-7】井上尚弥 vs ファン・カルロス・パヤノ WBA世界バンタム級タイトルマッチ 詳報(試合結果&試合後のコメント追記)【WBSSバンタム級最強トーナメント1回戦】

2018年10月7日(日)、WBA世界バンタム級タイトルマッチ 井上 尚弥(大橋) vs ファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)の試合が行われます。 会場は横浜アリーナ(神奈川県)。 この試合は井 ...


こちらの記事も読まれています


-注目の試合, 試合後のコメント
-, ,

© 2022 Boxing アンテナ