2019年5月5日(日)、IBF世界スーパーフライ級タイトルマッチ
ジェルウィン・アンカハス(フィリピン) vs 船井 龍一(ワタナベ)の試合が行われます。
会場はアメリカ、カリフォルニア州、ストックトンのストックトン・アリーナ
この試合の模様はWOWOWオンデマンド「エキサイトマッチ」で午前11時頃から生中継されるほか、翌日のWOWOWライブ同番組でも録画放送されます。
試合結果
〇ジェルウィン・アンカハス(フィリピン) 7R TKO 船井 龍一(ワタナベ)×
※7ラウンド終了後の船井選手のダメージに対しドクターチェックが行われた結果、続行不可能と診断され、カリフォルニアルールに基づきTKOが宣告された。
ジェルウィン・アンカハス選手のコメント
「船井はいいタフなファイターだが、今回はハードな練習を積んできた。ベストな試合を見せたい」
(日刊スポーツ)「前回のアレハンドロ・サンチアゴ・バリオス戦は私にとってとてもハードな試合だった。試合結果には満足していない。
7度目の防衛戦となる今回の試合も勝つ自信は十分にある。しかしチャレンジャーをリスペクトして戦いたいと思う。船井は優れていてタフなファイターだ。」
(spin.ph)「前回のサンチアゴ戦が終わってすぐ3週間ほど気持ちを入れ替えて練習をし直した。
そして、今回の船井との試合のためにベストシェイプを作り上げることができた。
前回の試合結果に落胆した分、今回の試合では是非とも素晴らしいパフォーマンスを見せてタイトルを守りたい。」
(rappler.com)
船井 龍一選手のコメント
「興奮している。気持ちでは負けないし、アグレッシブにいく。王者にチャンスをもらえて感謝するが、王者になるためにここにいる」
(日刊スポーツ)「私は強いハートを持ってアグレッシブに戦うつもりだ。
この機会を与えてくれたアンカハスには感謝したいが、私はここに勝つために来た。」
(spin.ph)
試合の見どころ
2019年、日本人ボクサーによる海外での世界挑戦は2戦2敗と残念な結果が続いていますが、海外の舞台へ乗り込んでの世界挑戦は評価できるものであり、決してネガティブな状況ではありません。
そして今回、その波に乗り遅れるなとばかりにアメリカ・カリフォルニアでまたも日本人が世界戦に挑みます。
王者ジェルウィン・アンカハスが持つIBFのベルトに挑むのはワタナベジムの船井龍一。
アンカハスは7度目の防衛戦になります。
チャンピオンのヘルウィン・アンカハス(フィリピン)は30勝(20KO)1敗2分。
対する挑戦者、船井龍一(日本)は31勝(22KO)7敗。
アンカハスは6度目の防衛戦となった前戦で挑戦者バリオスの積極的なファイトに手を焼き、よもやの2-1のスプリット判定による引き分け防衛となりました。
今回の船井選手との7度目の防衛戦は、王者としての自信を取り戻すためにも大事な一戦です。
一方の船井選手は今回が世界初挑戦。
プロキャリアは15年で年齢はすでに33歳とかなりのベテランボクサーです。
3度のKO負けを含む7度の敗戦を経て、ついに世界挑戦のチャンスをつかんだ苦労人です。
チャンピオンのアンカハスは、パッキャオを思わせる鋭い踏み込みからのワンツーでアグレッシブに攻めることも出来れば、カウンターも繰り出せるサウスポーのオールラウンダー。
一方の船井選手は自他ともに認めるハードパンチャーですが、7敗のうち3敗がTKO負けであることからも分かるように、ディフェンス面で脆さがあるでしょうか。
ただ、身長が166㎝のアンカハスに対し、船井選手は171㎝と5cm上回っており、体格面では船井選手が有利ともいえます。
経験面では、初の海外での試合で世界初挑戦となる船井選手に対し、世界各地で戦い7度目の世界戦を経ているアンカハスが大きく優位と言えるでしょう。
決して楽な戦いにはならないとは思われますが、船井選手が令和時代初の日本人世界チャンプとなることを祈りましょう!
両選手プロフィール
ジェルウィン・アンカハス
- 名前:Jerwin Ancajas
- 出身地:フィリピン
- 年齢:27歳
- ニックネーム:プリティー・ボーイ(Pretty Boy)
- プロデビュー:2009年7月27日
- 身長:168cm
- リーチ:169cm
- 戦績:33戦、30勝(20KO)1敗(0KO)2分
- KO率:61%
- スタンス:サウスポー
船井 龍一
- 名前:Ryuichi Funai
- 出身地:日本
- 年齢:33歳
- プロデビュー:2005年2月14日
- 身長:170cm
- 戦績:38戦、31勝(22KO)7敗(3KO)
- KO率:58%
- スタンス:オーソドックス
(※画像はBoxRecから引用)
ジェルウィン・アンカハス選手の過去試合動画
[2018-09-28] 直近の試合動画(IBF世界スーパーフライ級タイトルマッチ※7度目の防衛戦) vs アレハンドロ・サンチアゴ・バリオス戦
互いによく似たスタイルの選手同士の対戦。スピードに勝るバリオスがワンツー、カウンターともにクリーンヒットが多いように見えたが、結果はドロー判定。かろうじてアンカハスが防衛に成功した。
船井 龍一選手の過去試合動画
[2017-07-23] 日本スーパーフライ級タイトルマッチ vs 奥本貴之戦
日本タイトル初挑戦の奥本に苦しめられたが、7R負傷判定で船井が勝利。以降、船井は調子を上げ、3試合連続でKO勝利を収めている。