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【2019-4-28】レジス・プログレイス vs キリル・レリック WBA世界スーパー・ライト級タイトルマッチ 詳報【WBSSスーパーライト級トーナメント準決勝】

2019年4月28日(日)、WBA・WBCダイヤモンド世界スーパー・ライトタイトルマッチ

レジス・プログレイスUSAアメリカ) vs キリル・レリックBelarusベラルーシ)の試合が行われます。

会場はプログレイスの地元、アメリカ、ルイジアナ州のケイジャンドーム

この試合は、同じくWBSS準決勝のノニト・ドネアvsゾラニ・テテ戦と同イベントで行われるので、WOWOWライブ「エキサイトマッチ」で(恐らく)生中継されると思います。


試合の見どころ

ボクシング界最大の注目イベントに成長したWBSS=ワールドボクシング・スーパーシリーズ
井上尚弥選手の参戦で日本国内ではバンタム級に注目が集っていますが、そのバンタム級の準決勝と同時開催となるスーパーライト級の準決勝も見逃せません。

勝ち上がってきたのは、第一シードのWBC世界スーパーライト級暫定チャンピオンレジス・プログレイスと、第三シードのWBA世界スーパーライト級チャンピオンキリル・レリック

アメリカのレジス・プログレイスは23勝(19KO)無敗、ベラルーシのキリル・レリックは23勝(19KO)2敗。
戦績では無敗のプログレイスがやや上回りますが、レリックの2敗は体重調整に失敗したリッキーバーンズ戦と、ダウンの応酬になったランセス・バルテレミー戦で、バルテレミーには再戦で大差判定勝利しリベンジを果たしています。

下馬評では、やはり無敗でKO率83%のプログレイスが有利との見方が多いですが、体格ではレリックが上回っており(プログレイス173cm、レリック177cm)、プログレイス攻略に自信をのぞかせるコメントも残しています。

狼男」の異名を持つプログレイスは、サウスポーのハードパンチャー。
重そうなジャブで間合いを詰めながら、踏み込み鋭く見えづらい角度から左ストレートやフックを繰り出すスタイルです。

この左の的中率が高く、対戦相手は皆プログレイスの左を警戒しているはずですが、どうしてももらってしまいます。相当避けづらいパンチのようですね。
プログレイスの一番の武器です。
ディフェンス面でも、動体視力がよく、独特のリズムのステップやウィービングで(須藤元気的?)相手に的を絞らせません。

一方の「MAD BEE=狂い蜂」とあだ名されるレリックは、典型的なオールラウンダーで、小刻みなステップとひっきりなしのジャブで相手との間合いを計りながら、一気に踏み込み左右の連打を繰り出し攻撃を仕掛けます。
動きが多く相手に的を絞らせませんが、手数が多い分カウンターをもらう場面も見られます。

「狼男」が持ち前の見えない左で獲物をしとめるのか?
それとも「凶暴な蜂」がハードワークで削りながら痛烈な一撃を刺し貫くのか?

ボクシングファン待望の一戦は4月27日にその火蓋が切っておとされます。


両選手プロフィール

レジス・プログレイス
レジス・プログレイス
  • 名前:Regis Prograis
  • 出身地:USAアメリカ
  • 年齢:30歳
  • ニックネーム:狼男(Rougarou)
  • プロデビュー:2012年4月28日
  • 身長:173cm
  • リーチ:170cm
  • 戦績:23戦、23勝(19KO)0敗(0KO)
  • KO率:83%
  • スタンス:サウスポー

独特のリラックスした構えや動きのリズム(特にくいっくいっと動くヘッドムーブメント)、奇抜な入場シーンのプログレイスは、どことなくMMAの須藤元気選手を彷彿とさせ、見ていて楽しい選手です(大きな違いもあります。それはタトゥーが背中じゃなくて体の前面に集中していること)。
再び地元のルイジアナ州で錦を飾ることはできるでしょうか?

キリル・レリック
キリル・レリック
  • 名前:Kiryl Relikh
  • 出身地:Belarusベラルーシ
  • 年齢:29歳
  • ニックネーム:狂蜂(Mad Bee)
  • プロデビュー:2011年4月25日
  • 身長:177cm
  • リーチ:171cm
  • 戦績:25戦、23勝(19KO)2敗(0KO)
  • KO率:76%
  • スタンス:オーソドックス

(※画像はBoxRecから引用)


レジス・プログレイス選手のコメント

これほどのビッグイベントを再び地元のルイジアナに引き連れてこられたことにとても興奮しているよ。
子供らにとってもいい経験になるはずだ。
今度の土曜には地元のファン達に忘れられないショーをお見せするよ。
worldboxingnews.net

キリル・レリック選手のコメント

前回の試合について
レリック:トロヤノフスキー戦でのパフォーマンスには全く満足していない。
彼のスタイルは全く自分とかみ合わなかった。
プログレイスのスタイルの方が自分に合っていると確信している。

プログレイスについてはどう思う?
レリック:レジス・プログレイスは疑いなくいいボクサーだ。
しかし彼はまだ私のような相手と対戦したことがない。
プログレイスはきっと驚くと思うよ。

どういった面でプログレイスに勝っていると思いますか?
レリック:私はプログレイスよりスマートに戦う。
それにボクシングについても熟達している。

試合展開をどう予想しますか?
レリック:私がプログレイスを打ちのめすよ。間違いないね。

あなたは多くの試合をアウェイで戦っています。再びアメリカでビッグマッチ戦うことについてはどう思いますか?
レリック:どこで戦おうが関係ない。目的は勝つことだけだ。
私は冷静でいたいし、そのためにはアウェイの方が向いていると思う。
もちろん、アメリカで戦えば多くの観客に見てもらえるからエキサイティングだし、モチベーションも高まるよ。
boxingscene.com


レジス・プログレイス選手の過去試合動画

[2018年10月27日] 直近の試合動画(WBCダイヤモンド世界スーパーライト級タイトルマッチ) vs テリー・フラナガン戦

2018-03-09

[2018年3月9日] WBC世界スーパーライト級暫定王座決定戦 vs ユリウス・インドンゴ戦

長身長リーチのインドンゴとの乱打戦は強烈なインパクトを残しました。

キリル・レリック選手の過去試合動画

[2018年10月7日] 直近の試合動画(WBA世界スーパーライト級タイトルマッチ) vs エデュアルド・トロヤノフスキ―戦

同日行われるその他の試合

階級選手名
勝-敗-分
選手名
勝-敗-分
バンタム級Philippinesノニト・ドネア

39 5 0
vsSouthAfricaゾラニ・テテ

28 3 0

WBAスーパー世界バンタム級タイトルマッチ

WBO世界バンタム級タイトルマッチ

スーパー・ライト級USAレジス・プログレイス

23 0 0
vsBelarusキリル・レリック

23 2 0

WBA世界スーパー・ライト級タイトルマッチ

WBCダイヤモンド スーパー・ライト級タイトルマッチ

スーパー・ライト級USAソニー・フレドリクソン

20 1 0
vsKazakhstanバクティヤー・エユボフ

14 0 1
バンタム級Russiaニコライ・ポタポフ

20 1 1
vsUSAステファン・ヤング

18 1 3
ライト級USAセリーナ・バリオス

5 0 0
vsPuertoRicoメリッサ・ヘルナンデス

22 7 3
ライト級USAメイソン・メナード

34 4 0
vsArgentinaデビッド・ミシェル・パス

4 7 1
ウェルター級USAジェレミー・ヒル

6 0 0
vsUSAカイリン・アルフレッド

3 1 1
スーパー・ライト級USAジョナサン・モントレル

2 0 0
vsPuertoRicoイワン・レイエス

0 1 0
ライト・ヘビー級USAシーン・ヘンフィル

2 0 0
vsUSAデニス・ウィリアムズ

4 11 1

レジス・プログレイス vs キリル・レリック WBA世界スーパー・ライト級タイトルマッチ

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