注目の試合

[2018年9月15日]WBC・WBAスーパー・IBO世界ミドル級タイトルマッチ ゲンナディー・ゴロフキン vs サウル・アルバレス 詳細情報【因縁の再戦の行方は!?】(試合結果追記)

2018年9月15日(土)、WBC・WBAスーパー・IBO世界ミドル級タイトルマッチ

ゲンナディー・ゴロフキンKazakhstanカザフスタン) vs サウル・アルバレスMexicoメキシコ)の試合が行われます。

会場はT-モバイル・アリーナ(アメリカ、ネバダ州、ラスベガス)

この試合の模様はWOWOWプライム「エキサイトマッチ」で11:00から生中継されるほか、WOWOWオンデマンドで9:00から先行ライブ配信されます。

WOWOWオンデマンドではローマン・ゴンザレスの再起戦(vs モイセス・フエンテス)を含む4試合がライブ配信されるので、こちらも注目です。

恐らく、他の3試合は
デビッド・レミュー vs ゲイリー・オサリバン
ジェイミー・ムンギア vs ブランドン・クック(WBO世界スーパーウェルター級タイトルマッチ)
ヴァージル・オルティス・ジュニア vs ロベルト・オルティス
と思われます。

試合結果

サウル・アルバレスMexicoメキシコ) 判定2-0 ゲンナディー・ゴロフキンKazakhstanカザフスタン)×
※114-114、115-113、115-113

第1戦と一転して前半から積極的に前に出て接近戦を仕掛けるカネロ・アルバレスが序盤から中盤まで試合を優位に進めました。

特にカネロの左ボディーフックがゴロフキンにダメージを与え苦しめました。

後半ゴロフキンは距離をとり強打を当てて追い上げますがKOはならず、試合は僅差の判定でカネロ・アルバレスが勝利し、新チャンピオンとなりました。

ゲンナディ-・ゴロフキン王座陥落です。

僅差の判定は間違いないけど、最終ラウンドをカネロにつけた二人のジャッジによってカネロの勝利が決定。そりゃないよ…

前日計量の様子

両者のコメント

[2018-9-14]前日計量後のゲンナディー・ゴロフキンのコメント

最初で最後のフェイスオフでしたが、カネロに対して嫌悪感を示していました。

ゴロフキン「カネロはピエロだ。真の男じゃない。」

年齢が勝負のカギになると言っている人もいますが

ゴロフキン「明日は本当の戦争になる。ただの試合じゃない、特別な戦いだ。」

カネロは歳が若いですが、それについてはどう考えますか?

ゴロフキン「それは問題じゃない。私の経験が勝ると思う。年齢は問題にならない。」

ノックアウトしたいですか?

ゴロフキン「もちろん。」

最後にこれを聞かなければなりません。明日の夜は劇的なドラマを約束してくれますか?

ゴロフキン「ボクシングをサポートしてくれるみなさん、明日の夜はスペシャルになることを約束するよ。」

メキシコ独立記念日の夜、あなたはカネロ・アルバレスとベルトをかけて戦います。ファンに一言

ゴロフキン「メキシコの皆さん、全てのボクシングファンの皆さん、明日の試合は皆さんに捧げる大きな贈り物です。」

[2018-9-14]前日計量後のカネロ・アルバレスのコメント

多くのメキシコ人が会場に駆けつけています。
メキシコ国旗があちこちに掲げられているのが見えるでしょう。
カネロ、あなたをサポートする多くの人々に言いたいことは?

カネロ「みなさんに感謝したい。素晴らしい試合以上のものを皆さんに見せたい。そして勝利します。」

フェイスオフの際、かなりヒートアップしていましたが、なぜリングに上がるまで我慢できなかったのですか?

カネロ「多くのファンを見てエキサイトして、すぐにでも戦いたくなった。
土曜日にはもっとヒートアップした姿を見せたい。」

ゴロフキンやゴロフキン陣営はあなたのキャラクターや戦い方について色々言っていますが、これだけの観衆の前で試合前に何か言っておきたいことはありますか?

カネロ「余計なトークをする気はない。言葉の代わりに明日の試合で証明しよう。」

[2018-9-12]最終記者会見でのゲンナディ―・ゴロフキンのコメント

昨年の試合から色々ありましたが、多くのファンが集まったここラスベガスの会場に今いることをどう感じていますか?

ゴロフキン「とても快調です。ラスベガスのこの会場に来れてとにかく嬉しい。
ここの雰囲気は素晴らしいね。このビッグファイトはみんなのものだ。」

あなたは5月に試合をしたが、カネロはあなたと戦ってから試合をしていない

ゴロフキン「それはアドバンテージにはならない。
試合は短かったし、カネロは日々ハードトレーニングを続けている。」

あなたや多くの人が最初の試合ではあなたが勝ったと感じたようですが、今回の試合では前の試合とは違った戦い方をしますか?

ゴロフキン「前の試合は前の試合だ。今回の試合は全く違った展開になるだろう。
歴史的な試合になると思う。ボクシングの地位を取り戻したい。」

ファンはどんな試合を期待できますか?

ゴロフキン「ボクシングに関わる全ての人を敬愛している。国籍は関係ない。
メキシコ独立記念日を祝福する。今回の試合はメキシカンにとっても大きな試合になるだろう。
ボクシングに関わる全ての人々にとって大きな試合になる。

美しく劇的なショーを見せるので私に期待してほしい。」

[2018-9-12]最終記者会見でのカネロ・アルバレスのコメント

昨年の試合から色々なことがありましたが、今多くのファンが集まったラスベガスのこの会場にいることをどう感じていますか?

カネロ「再びラスベガスに戻って戦うことは、私にとって大きなモチベーションだった。今とても嬉しい。
ここにいる全ての人たちや、いつもサポートしてくれた人に感謝したい。」

前回の試合から1年が過ぎましたが、リングに戻ってくる準備は万全ですか?

カネロ「全く心配はしていない。」

あなたは前回の試合で勝ったと感じたと言っていますが、その考えは変わっていませんか?

カネロ「(ゴロフキンの)ボディーが弱いと考えていたことは間違いだった。そこにアドバンテージはなかった。
なので、今回はもっとボディーに打ち込むつもりだ。よりよいパフォーマンスをしたい。」

試合結果について誰がどう考えようと、あなたは最後の数ラウンドを取っていた。
あなたの側に勢いがあった。あの勢いを今回の試合にも持ち込みたいですか?

カネロ「そのとおり。それが私の作戦です。
今回は1ラウンド目からあのように戦い、ラウンドを重ねていってKOにつなげたい。」


試合の見どころ

再戦はどうなる?

およそ1年のブランク明けとなるカネロ・アルバレスに対し、一時は落ち目ではないかとの声も上がったゲンナディ―・ゴロフキンは5月にバネス・マーティロスヤンを豪快KOで破り、復活を見せつけています。

試合勘ではゴロフキンが優位でしょう。しかしモチベーションの高さではドーピング疑惑の汚名挽回を期すカネロの方が上かもしれません。

ゴロフキンがカネロのスピードに対応し(特にロープ際に追い込んでからの対応)、1戦目よりも強打を当てることができればあっさりとゴロフキンのKOで終わるかもしれませんし、

1戦目の3ラウンドまでのように、カネロゴロフキンに押し込まれず、逆に押し返す場面が増えれば、カネロのKO勝利の展開も考えられます。

すったもんだありましたが、やはり非常に楽しみな一戦であることは間違いないですね!

初戦は三者三様のドロー

ミドル級主要3団体統一王者のゲンナディ・ゴロフキンに対し、スーパー・ウェルターから階級を上げ2戦目のカネロ・アルバレス

試合前のオッズは2:1と当然ながらゴロフキンが優位でした。

しかし試合が始まってみると、カネロゴロフキンのジャブに鋭く踏み込んでボディーやアッパーのカウンターを打ち込み、意外にもカネロペースで序盤が進みました。

さすがに4ラウンド以降はゴロフキンの強打を何発か浴び警戒したカネロの後退が目立ち始めますが、ゴロフキンのパンチにことごとくカウンターを合わせペースを握らせません。

ゴロフキンは何度もカネロをロープ際に追い込んでワンツーを放ちますが、サイドステップでかわされ、なかなか強打が当たりません。

試合後半も攻勢を続けるゴロフキンでしたが、パンチが当たっても単発どまりで、スピードで上回るカネロになかなか強打が当たらず、逆にカネロのカウンターのボディーショットがゴロフキンの腹をえぐりゴロフキンが苦しそうな表情を浮かべる場面も。

結局、双方に決定打は出ないまま試合は終了。

ゴロフキンvsカネロの初戦は三者三様のドロー判定に終わりました。
(110-118、115-113、114-114)

110-118はどうかと思いますが、ドローの判定結果はまぁ妥当なものだったと思います。

カネロは予想以上の健闘ぶりを見せました。ただしこれがドーピング(PED)の効果でなければ…

再戦実現がこじれたわけ

今年の2月17日に行われたVADA(自発的アンチ・ドーピング機構)のテストでカネロのドーピング陽性が発覚します。

カネロ側は、検出された薬物はメキシコの汚染肉によるもので意図的ではないと主張したものの、ほぼ確定路線で進んでいた5月のダイレクトリマッチが中止に追い込まれました。

その後、4月18日にカネロに対する聴聞会が開かれ、最も軽い6か月間の出場停止処分が全会一致で下されました。当のカネロはひざの手術のため不在のまま。
GGG vs カネロⅡ
参照:express.co.uk

この裁定結果に納得がいかないゴロフキンが怒りの表明をしたことで、一時は再戦実現が危ぶまれましたが、超ビッグマネーのかかった試合、その後も両陣営の交渉は続きます。

ファイトマネーの配分率でもめたようですが、結局、交渉期限ギリギリの6月半ばに再戦の契約成立が発表されました。

1戦目では65%:35%カネロ優位のファイトマネーの配分でしたが、2戦目ではこれをゴロフキン陣営が固辞。最終的にカネロ側が折れて、カネロ55%-ゴロフキン45%で契約が成立したと言われています。



両選手プロフィール

ゲンナディー・ゴロフキン 選手のプロフィール

ゲンナディ―・ゴロフキン

  • 名前:Gennady Golovkin
  • 出身地:Kazakhstanカザフスタン
  • 年齢:36歳
  • 階級:ミドル級
  • ニックネーム:トリプルG(GGG)
  • プロデビュー:2006年5月6日
  • 身長:179cm
  • リーチ:178cm
  • 戦績:39戦、38勝(34KO)0敗(0KO)1引き分け
  • KO率:87%
  • スタイル:オーソドックス

サウル・アルバレス 選手のプロフィール

サウル・アルバレス

  • 名前:Saul Alvarez
  • 出身地:Mexicoメキシコ
  • 年齢:28歳
  • 階級:ミドル級
  • ニックネーム:赤毛(Canelo)
  • プロデビュー:2005年10月29日
  • 身長:173cm
  • リーチ:179cm
  • 戦績:52戦、49勝(34KO)1敗(0KO)2引き分け
  • KO率:65%
  • スタイル:オーソドックス

(※画像はBoxRecから引用)



[2018年7月29日]ファンイベントでのインタビュー

過去試合動画

[2017年9月17日] 初対戦(IBF/IBO/WBA Super/WBC世界ミドル級タイトルマッチ)

ゴロフキン vs カネロ

ゴロフキン vs カネロゴロフキン vs カネロ

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