2019年6月19日、WBAスーパー世界ライト・フライ級タイトルマッチ
京口 紘人(ワタナベ) vs タナワット・ナクーン(タイ)の試合が行われます。
会場は千葉県千葉市花見川区の幕張メッセ。
この試合の模様は、パラビでは生中継、また、6月24日の深夜2時から関東ローカルでのみ、TBSで放送される予定です。
試合結果
〇京口 紘人(ワタナベ) 判定3-0 タナワット・ナクーン(タイ)×
※117-111、117-111、117-112
KOは逃したものの、京口選手が大差判定のユナニマスディシジョンで初防衛を飾りました!
やはりムエタイ王者は伊達じゃない、タフでしたね。
タナワットのディフェンスのうまさもありましたが、京口選手の強打を何度も食らって笑っているのには参りました。
しかし、ボクシングの技術でも京口選手に劣るタナワットは、ポイントでリードされた試合終盤もカウンター狙いしか攻め手が残されていませんでした。
タナワットがカウンター狙いに終始する中、最後までKOを狙いにいった京口選手の敢闘ぶりも良かったですね。
試合後のコメント
京口 紘人選手のコメント
「圧倒すると言ったのにできなかった。力みすぎた。ボディーを警戒されて当てさせてくれなかった。収穫は勝てたことだけ。何とか首の皮がつながったので、必ず進化したい」
(サンスポ)
京口 紘人選手のコメント
2019.6.18 計量後のコメント
「下馬評で『圧倒的』と言われるほどプレッシャーはあるけど、こんな相手につまずくようじゃダメ。
中盤までに倒して『京口の試合は面白い』と思ってもらえるようにします」
(エキサイトニュース)
2019.6.18 計量後のコメント
相手はムエタイの元チャンピオンだが?
京口「ムエタイ出身の選手は体が強く、クリンチ際の技術もうまいので、ペースを乱されないように気をつけたい」
「ムエタイ出身の選手は体が強く、クリンチ際の技術もうまいので、ペースを乱されないように気をつけたいが、キャリアの差を見せる」
どんな試合にしたいか?
京口「昨年の大晦日の試合で評価も上がったと思うので、それ以上の内容でしっかりKOで勝ちたい」
(ベースボールマガジン社WEB)
タナワット・ナクーン選手のコメント
2019.6.18 計量後のコメント
「KOはさせない。気をつけていく」
(スポーツ報知)
2019.6.16 公開練習後のコメント
「京口は強いが、いろんなパンチを弱点に打ち込み、必ずベルトを持って帰りたい」
(日刊スポーツ)
試合の見どころ
6月19日(水)千葉・幕張メッセ・イベントホールにて、WBAライトフライ級王者の京口紘人選手の初防衛戦が行われます。
2016年のプロデビュー以来、12戦12勝(9KO)というキャリアですが、IBF世界ミニマム級(2017年7月)とWBAスーパー世界ライトフライ級(2018年12月)の2階級制覇を達成した京口選手。
ミニマム級では高山勝成選手を破ったホセ・アルグメドを判定(3-0)で下し、ローマン・ゴンザレスの後継者ともされるニカラグアのカルロス・ブイトラゴも8回TKOで勝利するなど、タイトル戦以外でも強敵を打ち破ってきました。
昨年末にライトフライ級に階級を上げ、いきなり臨んだWBAスーパー世界ライトフライ級タイトルマッチでは、田口良一選手との統一戦に勝利し、2階級制覇を成し遂げたヘッキー・ブドラーとの総力戦の末、階級を上げパワーを増した強烈な左ボディーブローでブドラーの心を折り、7回TKOで勝利しています。
対するタナワット・ナコーン選手はタイの1992年生まれの26歳。リングネームはサタンムアンレック・CPフレッシュマートです。
2017年9月のボクシングプロデビュー以来、11戦11勝(5KO)と京口選手と同じくここまで全勝の戦績を残しています。
ボクシングでの試合数は11戦ですが、タナワットはムエタイで200戦以上戦っており、うち170勝を挙げています。(那須川選手と戦ったロッタンの試合数は100戦ほど、スアキムも130戦ほど)
ルンピニー(タイ陸軍が運営するムエタイの団体。ラジャダムナンと並ぶムエタイ2大団体の一つ)では、ジュニアフライ級(108ポンド、ボクシングのライトフライ級と同じ重量リミット)級でタイトルを獲得しており、ムエタイで大きなは成功を収めた選手といえるでしょう。
サウスポーで、ムエタイにおける基本的な距離でもある中間距離で、ストレート系のパンチを主体に前に出てプレッシャーをかけるスタイルです。
ムエタイ出身らしく、体の強さや、クリンチの組み強さがあります。
しかし、スタミナ面に不安があるようで、試合後半には失速もみられます。
ボクシング王者 対 ムエタイエリートとの闘い、どうなるでしょうか?
そして、今のライトフライ級は、WBO王者のアンヘル・アコスタや、小西伶弥選手を破ったIBF王者のフェリックス・アルバラード、そしてWBO王者の拳四朗選手など、有力な王者がひしめく階級です。
他団体との統一戦を見据えると、京口選手にとっては「KO」が求められる試合となるでしょう。
この試合のオッズ
京口 紘人 | タナワット・ナクーン |
---|---|
1.02 | 11 |
参照:betfair.com
やはり、チャンピオンの京口選手がダントツ人気です。
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両選手プロフィール
京口 紘人
- 名前:Hiroto Kyoguchi
- 出身地:日本
- 年齢:25歳
- プロデビュー:2016年4月17日
- 身長:162cm
- リーチ:163cm
- 戦績:12戦、12勝(9KO)0敗(0KO)
- KO率:75%
- スタンス:オーソドックス
タナワット・ナクーン
- 名前:Tanawat Nakoon
- 出身地:タイ
- 年齢:26歳
- ニックネーム:(Satanmuanglek CP Freshmart)
- プロデビュー:2017年9月29日
- 身長:164cm
- リーチ:162cm
- 戦績:11戦、11勝(5KO)0敗(0KO)
- KO率:45%
- スタンス:サウスポー
(※画像はBoxRecから引用)