2019年5月19日(日)、IBF世界ライト・フライ級タイトルマッチ
フェリックス・アルバラード(チャンピオン/ニカラグア) vs 小西 伶弥(ランキング3位/真正)の試合が行われます。
会場はポートピアホール(日本、兵庫県神戸市)。
この試合の中継はないようですね。見つかり次第情報を更新します。
試合結果
〇フェリックス・アルバラード(ニカラグア) 判定3-0 小西 伶弥(真正)×
※117-111, 118-110, 116-112
序盤から距離を詰めチャンピオンの強打を封じにいった小西選手。ただしチャンピオンのショートのパンチが当たりポイントは奪われます。
中盤には小西選手のプレッシャーと強打でアルバラードを後退させる見せ場も作りました。
しかし、そこで体力を消耗し、動きの落ちた小西選手にチャンピオンの強打が襲い掛かり、終盤にかけては明確にポイントを奪われました。
最終回まで懸命の反撃を続けた小西選手でしたが、残念なふがら2度目の世界挑戦も失敗に終わりました。
試合の模様はニカラグアのボクシングプロモーションのFACEBOOKでライブ配信されたようです。
現在そのアーカイブが残されています。
前日計量の結果 ※ライトフライ級リミット108lbs(49.0kg)
両者ともにリミット以下で計量パス
フェリックス・アルバラード | 107.14 lbs(48.6 kg) |
---|---|
小西 伶弥 | 107.59 lbs(48.8 kg) |
※1kg=2.20462ポンド、1ポンド=0.453592kg
小西伶弥 バナナ3本&うどん食べて計量一発パス https://t.co/zwQPRZV1cf
— 東スポ (@tospo_prores) 2019年5月18日
フェリックス・アルバラード選手のコメント
[2019/5/17]予備検診後のコメント
リーチはアルバラードが173センチ、小西が165センチと8センチ差が開いたが
「数字は関係ない。リーチが長いから有利とは考えない」
(デイリースポーツ)
小西 伶弥選手のコメント
[2019/5/17]予備検診後のコメント
<
blockquote>試合への意気込みは?
「人生を懸けて練習を積んできた。前の世界戦よりはるかに強い気持ちを持っている。ベルトを奪取して世界チャンピオンになる」
「こんな僕でも努力を続ければ世界チャンピオンになれることを証明したい」
王者アルバラードの印象は?
「怖いイメージがあったが、握手を求めてきてくれて、とても礼儀正しい方だった」
リーチでは8cm差が開いたが
「距離をとってやる訳じゃない」
(デイリースポーツ)
と話し、小西も「距離をとってやる訳じゃない」と意に介さなかった。
神戸市灘区出身の小西は、勝てば佐藤修(協栄)以来17年ぶり2人目となる神戸市出身の世界王者誕生となる。「こんな僕でも努力を続ければ世界チャンピオンになれることを証明したい」
試合の見どころ
小西伶弥選手がIBF世界ライトフライ級王者のフェリックス・アルバラードに挑戦します。
小西選手は2018年3月にWBA世界ライトフライ級王座決定戦でカルロス・カニサレスに挑んだものの敗れており
今回の世界タイトル挑戦は2度目の挑戦となります。
高校までフルコンタクト空手をしていた小西選手は、高校2年時に本格的にボクシングに転向。
元3階級王者、長谷川穂積氏に憧れて真正ジムに入門しています。
プロデビュー時から世界ライトフライまでミニマム級で戦っていました。
一方のアルバラードは初防衛戦となります。
出身地のニカラグアといえば、ローマン・ゴンザレス選手が有名ですが、2018年のニカラグアの最優秀選手はアルバラードでした。
それほどニカラグアではポピュラーな選手です。
ライトフライ級を主戦場としているアルバラードですが、戦績36戦34勝(30KO、KO率83%)2敗と、軽量級では規格外の強打を持っています。
2敗を喫していますが、これは井岡一翔選手の持つWBAライトフライ級王座に挑戦し、判定で敗れたものと、
WBA世界フライ級王者ファン・カルロス・レベコに同じく判定で敗れたものです。
井岡選手とはフルラウンド戦い、驚異的な打たれ強さとタフネスを見せていましたし、レベコ選手との敵地での一戦では2度のローブローや、やや不利な判定があった試合で、どちらの試合も勝っていてもおかしくない展開でした。
試合展開として、序盤は小西選手が押し込まれることもありそうですが、小西選手もライトフライ級で3戦中2KOするなど
強打もありますし、空手仕込みの「当て勘」がある選手です。
左利きでありながら右構えで、左ボディも得意としています。
中距離では小西選手に分がありそうです。
アルバラードは強打で、インファイトではやや小西選手が不利な状況が予想されますが、会場であるポートピアホールは地元の兵庫県神戸市です。
小西選手がカニサレス選手との一戦で見せたハートの強さにも注目です。
今回の「試合の見どころ」は@OnoderaSftさんに書いていただきました。
@OnoderaSftさんのホームページはこちらです。
両選手プロフィール
フェリックス・アルバラード
- 名前:Felix Alvarado
- 出身地:ニカラグア
- 年齢:30歳
- ニックネーム:双子(El Gemelo※双子の兄弟はレネ・アルバラード)
- プロデビュー:2010年3月12日
- 身長:163cm
- リーチ:174cm
- 戦績:36戦、34勝(30KO)2敗(0KO)
- KO率:83%
- スタンス:オーソドックス
KO率83%の強打を誇るアルバラード。
オーソドックスで右ストレートはもちろん、左も強いパンチを持っています。
特に左ボディーは強烈でKOの山を築いています。
小西 伶弥
- 名前:Reiya Konishi
- 出身地:日本
- 年齢:25歳
- プロデビュー:2013年8月24日
- 身長:164cm
- リーチ:166cm
- 戦績:18戦、17勝(7KO)1敗(0KO)
- KO率:39%
- スタンス:オーソドックス
(※画像はBoxRecから引用)
フェリックス・アルバラード選手の過去試合動画
[2018年10月29日] 直近の試合動画(IBF世界Lフライ級王座決定戦) vs ランディ・ペタルコリン戦
アルバラードは2014年に2度目の世界挑戦にも失敗。その後4年間は負けなしで15連勝し、ついにつかんだ3度目の世界挑戦のチャンスをものにした。
小西 伶弥選手の過去試合動画
[2018年3月18日] 初の世界挑戦(WBA世界Lフライ級王座決定戦) vs カルロス・カニサレス戦
小西初の世界挑戦は3Rにカニサレスの強烈なカウンターをもろに受けでてダウンを喫するも、その後驚異的な粘りを見せ盛り返したが、惜しくも判定負け。
勝ったカニサレスは、その現在もタイトルを保持しており、5月26日に中国で木村翔選手と対戦する。