ボクシングのオッズの表記法【代表的な3つを解説】

よくボクシングニュースで海外での試合のオッズが発表されることがありますよね。

「オッズ 11対2でA選手有利」とか、

「B選手につけられたオッズは1.62倍」といったように。

今回はこのオッズの見方を解説します。

暇な時にでも読んでください。

3種類のオッズ表記法

一口にオッズといってもその表記方法は大きく分けて3つあります。

アメリカ式（＋－表記）オッズ

その名の通り、アメリカで主に使用されているオッズ表記法です。

ボクシングの中心がアメリカなので、ボクシングファンは一番目にするかもしれませんが、慣れるまで若干ややこしい表記法です。

アメリカンオッズはポジティブ（＋）かネガティブ（－）のどちらかで表記されます。例えば以下のように。

上記は、実際の2018年10月7日の井上尚弥vsファン・カルロス・パヤノ戦の実際のオッズです（2018年9月29日時点）。

ネガティブ（－）のオッズに掛けた場合

あなたが井上選手に掛けて100ドルの利益を得たいならば、3,005ドルを掛ける必要があります。

そして、予想通り井上選手が勝てば、3105ドル（掛け金3005ドル＋利益100ドル）を受け取るになります。

では井上選手に100ドルを掛けた場合はどうなるかというと、
100÷3005≒0.3328（100ドルは3005ドルの0.3328倍）
なので

なので、利益も0.3328倍になり、

100×0.3328≒3.33ドルということになります。

ポジティブ（＋）のオッズに掛けた場合

あなたがパヤノに100ドルを賭けて勝った場合、1630ドル（掛け金100ドル＋利益1530ドル）を受け取るになります。

ポジティブの場合は払戻金がそのまま表示されるので分かりやすいですね。

井上選手に100ドル掛けても利益は3.33ドルにしかなりませんが、同じ100ドルをパヤノに掛けると1,530ドルにもなります。

というわけで、アメリカンオッズでは優位とされる選手がネガティブ（－）に、不利とされる選手がポジティブ（＋）になります。

ポジティブとネガティブで計算方法が異なるので分かりにくいかもしれません。

単位のポンドもそうですが、アメリカ人は独自路線が好きですね。

デシマル（小数点表記）オッズ

デシマル式オッズ（小数点表記）は、日本の競馬や競輪などでも使用されている世界でも最も一般的な表記法です。

例えば以下のように表記されます。

もし、あなたが井上選手に100ドルを掛けて予想通り井上選手が勝った場合は、104ドルを受け取ることになります。

100×1.04＝104

掛け金の100ドルを引くと、利益は4ドルですね。

掛け金にオッズを掛けた値がそのまま払戻金となるので、分かりやすいですね。

もし、パヤノに100ドルを掛けてパヤノが勝つとどうなるでしょうか？

100×11.00＝1,100ドルが戻ってきます。

掛け金の100ドルを引けば、1,000ドル。

井上選手に掛けた場合と比べて実に250倍の利益です。

アメリカ式の例のオッズの会社と異なるので、若干倍率が違っていますね。

またオッズは試合直前に締め切られるまで時々刻々と変わります。まぁ競馬と一緒ですね。

フラクショナル（分数表記）オッズ

フラクショナル式（分数表記）は主にイギリスで使用されています。

例えば以下のように表記されます。

もし、あなたが井上尚弥選手に100ドルを賭けて勝った場合、あなたは103ドル（掛け金100ドル＋利益3ドル）を受け取ることになります。計算式は以下の通りです。

100×(1/33)≒100×0.0303≒3ドル。これが利益になります。

パヤノに掛けた場合、100×13＝1,300ドル

掛け金にオッズを掛けた値がそのまま利益になるので分かりやすいですね。

終りに

日本でも将来カジノ法案が通れば、ボクシングに掛けることができるようにあるかもしれません。

それも良かれ悪しかれだと思いますが。

日本だったら恐らく競馬と一緒のデシマル式が採用されるでしょうね。

というわけでオッズの代表的な3つの表記法について解説しました。