2018年9月24日(月)、WBO世界フライ級タイトルマッチ
木村 翔(青木) vs 田中 恒成(SOUL BOX畑中)の試合が行われます。
会場は武田テバオーシャンアリーナ(名古屋市)。
※田中 vs アコスタ戦と同会場
この試合の模様は9月24日(月・祝)当日、夕方4時からCBCテレビで生中継されます。
※オンデマンド生中継の予定はないそうです。
CBCの放送圏外の方は、9月26日26時50分(27日2時50分)からTBS系列で放送される録画映像、
もしくは、9月27日~10月10日までTVerで無料配信される動画を見てください。
試合結果
〇田中恒成(SOUL BOX畑中) 判定2-0 木村翔(青木)×
※116-112、114-114、115-113
試合は初回から互いに頭を押し付けあう接近距離での激しい打ち合いに。
2ラウンド中盤には田中選手の左フックがタイミングよく決まり、ふらつく木村選手をそのままロープ際に追い込んでラウンド終盤まで攻め立てました。
以降もボディーを中心に互いに激しく打ち合いますが、木村選手のいつもの突進力は抑え込まれ、田中選手が押し気味で試合は進みます。
Kimura was shook in round 2! They have both landed mammoth shots. Wow 💥 🇯🇵 #KimuraTanaka #ボクシング #NoSparring pic.twitter.com/UINtG4yW8a
— No Sparring (@NoSparring) 2018年9月24日
しかし7ラウンド終盤、木村選手の大振りの右フックが田中選手のあごにクリーンヒット、田中選手は大きくよろめきますがレフェリーはスリップと判断し、一時試合を止めます。
映像だとこの場面はパンチのダメージにも見えましたが、ここで試合が止まっていなければどうなったか。
後半、木村選手は驚異的なタフネスぶりを発揮して追いすがるものの、流れは大きく変わらないまま試合は終了。
試合開始から終了までほぼクリンチなし、互いに強打で削り合う激闘は僅差の判定で田中選手が勝利し、WBO世界フライ級新チャンピオンとなりました。
同時に田中恒成選手は、ロマチェンコに並ぶプロ12戦目での世界最速3階級制覇を達成しています。
田中恒成が3階級制覇 木村翔との激闘を制す https://t.co/uYdNYWmjJL pic.twitter.com/HpwVUp0tb7
— ボクシングビート (@beat_macc) 2018年9月24日
#KimuraTanaka #WBOflyweight the scorecard pic.twitter.com/up0vZ6dJS9
— Yuriko Miyata (@yuriyuri0803) 2018年9月24日
試合後のコメント
田中恒成選手のコメント
試合を振り返って
「気持ちの勝負。弱気になったら負けと思っていた」今後に向けては
「まじ疲れたんで休みたい。もっともっと強くなりたい」
(日刊スポーツ)
木村翔選手のコメント
試合内容について
「毎ラウンドで倒すつもりでいった。
もっとプレッシャーをかけられれば良かったと思いますけど。12ラウンドで王者の根性はみせられたかと思います。
終わって気持ちよかった」
「自分としては負けた気持ちはなかった」今の心境は?
「今はチャンピオンから落ちたので受け止めていきたい。
木村翔が本当のメインで試合できれば。本当は勝ちたかったですけれど…」田中選手が打ち合いにきたことについて
「想定内ではありました」ダメージについて
「2回効いたのはありました」
「最後は(右目が)全然見えなかった」
(日刊スポーツ)
計量の結果 フライ級※リミット50.8kg(112lbs)
両者ともに計量パス
木村翔 | 111.55 lbs(50.6 kg) |
---|---|
田中恒成 | 111.77 lbs(50.7 kg) |
※1kg=2.20462ポンド、1ポンド=0.453592kg
明日は、ボクシング世界戦!日本人対決!木村翔(青木)vs田中恒成(畑中)。お昼だよ! pic.twitter.com/kCzyZXGp5I
— ボクシングモバイル (@boxingmobile) 2018年9月23日
木村翔 選手のコメント
[2018-9-23]計量後のコメント
「(田中は)尊敬できる選手。でも、あしたはV3を達成して、僕の手が上がっている」
「チャンスがあれば1回から倒していく」
(サンスポ)
[2018-9-19]公開練習後のコメント
防衛戦の意気込み
「スタミナもついてきたし、KO決着になればいい。
チャンピオンが強いと示したい」田中選手について
「エリートだし、スピードとテクニックは素晴らしい。
日本人対決で注目されているし、わくわくしている」
(サンスポ)
[2018-9-9]タイでのスパーリング・キャンプから帰国直後のコメント
キャンプでの調子は?
「初日からしっかり10回を動けた。最高の仕上がり。あとは体重を落とすだけ」「(スパーリングは12回を2回こなし)48分間殴り続けた。こんな日本人いないでしょ。
タイ人は丈夫だけど、田中はそれほど丈夫じゃないでしょ」
(日刊スポーツ)
木村翔が恒例のタイ合宿打ち上げ「すべてが順調!」 https://t.co/wdwI0gJ9jn pic.twitter.com/Lbu03bZpMj
— ボクシングビート (@beat_macc) 2018年9月8日
[2018-8-20]発表会見の際のコメント
ハードな日程について
「前回も1ケ月半集中して防衛できた。疲労は抜け、体はなまっていないし、問題はない」田中選手は高校4冠で今回は世界最速タイの12戦目で3階級制覇を狙っているが
「3階級を阻止して、V3して、スター街道を上っていく。記録にも記憶にも残る試合をする」田中選手のフライ級1戦目をリングサイドで見て
「スピード、コンビネーションもあり、一番手強い相手」
「前回はフライ級1試合目も、一発ももらってない。穴はある。一発当たれば」
(日刊スポーツ)
田中恒成 選手のコメント
[2018-9-23]計量後のコメント
「こんなに気持ちの強いチャンピオンはそうはいない。
全力でぶつかり、全力で頑張って、そして勝ちます。
3階級制覇です」
(日刊スポーツ)
[2018-9-19]公開練習後のコメント
世界最速3階級制覇がかかるが
「3階級制覇という点のこだわりはない。
KOができれば、と思いますが、勝つことだけに集中したい。
これまでになく危機感があるので」試合の抱負は?
「自分との戦いになる。
どんな展開になるか、予想はしていません。
リングに上がってみないと、本当の強さはわからない」
(日刊スポーツ)木村戦に向けて
「勝つことだけを考えている。スピードを生かしてやりたい」
(サンスポ)
[2018-9-3]公開練習の際のコメント
恒例のKO宣言は?
「倒すことに重点は置いていない。自分との戦い」
(中スポ)「緊張するが絶対に負けられない。自信のあるスピードで相手を上回る」
(岐阜新聞)
「木村選手は中国でもどこでもブレないメンタルの強さを持っている。
自信、実力がかなり上がっているし、とても手ごわい相手。
間違いなくきつい試合になると思う」「(3階級制覇の)最速記録はチャンスがあれば、と思っていた。
勝って達成したい。もちろん倒しに行きます」
(日刊スポーツ)
世界最速タイ、12戦目での
3階級制覇を目指す恒成選手の
世界タイトルマッチが決定しました!
対戦相手はWBO世界フライ級王者の
木村翔選手です。
いま乗りに乗っている強敵です。
日本人対決による注目の
WBO世界フライ級タイトルマッチは
9月24日、ゴングです! pic.twitter.com/zHPfGNH8pd— SOUL FIGHTING (@soul_fighting) 2018年7月31日
試合の見どころ
木村翔選手は、つい最近の7月27日に中国・青島で当時4位の実力者フロイラン・サルダール(比)と2度目の防衛戦を戦い、日本人初の中国での防衛を成功させたばかりですが、早くも次の大一番が決定しました。
一方の田中恒成選手は、今年3月の世界前哨戦で当時世界ランカーの新鋭ロリー・バルドナド(比)を9回TKOで破り、現在、WBOフライ級1位にランクされています。
ライト・フライ級では華麗なフットワークで相手にパンチを当てさせず、左ボディーと右ストレートでKOの山を築いてきた田中選手ですが、今回の相手はタフな木村選手。
しかも木村選手は相手のテクニックをつぶす圧力と執拗さ、世界戦3連続KOのハードパンチも備えています。パワーでは木村選手が優位か。
会場は田中選手のホーム名古屋ですが、アウェイの不利を跳ね除ける木村選手のメンタルの強さも証明済みです。
しかも田中選手はフライ級に上げ、まだ2戦目。
木村選手有利と予想しますが、どんな試合になるでしょうか。
両選手プロフィール
木村 翔 選手のプロフィール
- 名前:Sho Kimura
- 出身地:日本
- 年齢:29歳
- プロデビュー:2013年4月22日
- 身長:165cm
- リーチ:169cm
- 戦績:19戦、16勝(9KO)1敗(1KO)2引き分け
- KO率:47%
- スタイル:オーソドックス
(※画像はBoxRecから引用)
2017年7月にゾウ・シミンから世界タイトルを奪って以来、世界戦3連続のKO勝ちを続ける木村選手。
前回の2度目の防衛戦では、パワー・テクニックともに優れ、過去には田中選手からノックダウンを奪っているF・サルダールを寄せ付けませんでした。
田中を相手に世界戦4連続KO勝利はなるでしょうか。
田中 恒成 選手のプロフィール
- 名前:Kosei Tanaka
- 出身地:日本
- 年齢:23歳
- プロデビュー:2013年11月10日
- 身長:164cm
- リーチ:161cm
- 戦績:11戦、11勝(7KO)0敗(0KO)
- KO率:64%
- スタイル:オーソドックス
田中選手は今回、WBOミニマム級、ライト・フライ級王者に続き、世界3階級制覇に挑戦します。
勝利すれば、国内ジム所属選手では7人目の快挙。
さらにプロ12戦目での達成は、WBAライト級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)に並ぶ世界最速タイ記録となります。
木村翔 選手の過去試合動画
[2018年7月27日] 直近の試合動画(WBO世界フライ級タイトルマッチ) vs フロイラン・サルダール戦
田中恒成 選手の過去試合動画
[2018年3月31日] 直近の試合動画 vs ルーニー・バルドナド戦
海外Youtuber "RRT BOXING with Mr.A"氏の「木村翔vs田中恒成」戦予想【WBOフライ級タイトルマッチ】
海外YoutuberのRRT BOXING with Mr.A氏が、9月24日に行われるWBOフライ級タイトルマッチ、木村翔vs田中恒成の試合の予想動画を上げていたので、紹介します。 RRT BOXI ...