2018年8月25日(土)、WBO世界スーパー・バンタム級タイトルマッチ
アイザック・ドグボエ(ガーナ) vs 大竹秀典(金子)の試合が行われます。
会場はアメリカ、アリゾナ州、フェニックス。
試合結果
〇アイザック・ドグボエ(ガーナ) 1RKO 大竹秀典(金子)×
大竹選手は立ち上がり早々ドグボエのパワフルな左アッパーと右フックで2度のダウンを奪われ、立ち上がるも再び集中打を浴びたところでレフェリーが試合をストップ。
ガーナのドグボエが初防衛に成功、大竹選手は残念ながら1RKOで散りました。
アイザック・ドグボエ 選手のコメント
[2018-8-25]計量後のコメント
「大竹はとても強い、特に肉体的に。
彼はいい戦績を続けている。見くびってはいけない。
彼こそ我々が警戒する選手だ。だが我々は大竹を倒す。」
(参照:East Side Boxing)
Dogboe, Otake on weight for WBO junior featherweight title fight tonight https://t.co/cZe0M48rQy
— Boxing News 24 (@boxingnews24) 2018年8月25日
[2018-8-3]記者会見でのコメント
「大竹戦について言うことは"大竹をノックアウトする"それだけだ。
それには全く疑いを持っていない。
ただし大竹が楽な相手だと考えているわけでもない。大竹との試合は花火が炸裂するような、砂漠の雷鳴が轟くような試合になるだろう。
待ちきれないよ。私は大竹を軽く考えてはいない。戦いは厳しいものになるだろう。
彼は寡黙でいい男だが、あのような静かな男こそ注意して観察する必要がある。大竹の直近の試合を見たが、彼は危険な右を持っている。
しかし我々は基本に返ってそれに対処したいと思う。大竹は多くのチャンピオン達に避けられてきた。
36戦31勝14KO、2敗、3引き分け、37歳。
ここ4年は9勝無敗。うち5試合はKOで勝っている。
大竹はコンパクトに戦い、力もある。彼を軽く扱うことはしない。これまで多くのチャンピオンが避けてきた相手こそ我々が戦いたい相手だ。
我々が特異な存在であることを知ってほしい。
我々はどこに行こうと周到に準備をし、その場をコントロールする。大竹のようなチャレンジャーのいるところならどこにでも行く。
なぜなら彼らのような挑戦者に打ち勝つことができれば、我々はWBOスーパー・バンタム級チャンピオンとして偉大な存在になれるからだ。私は逆境に打ち勝つために生まれてきたと信じている。
私のキャリアの中で戦ってきた全ての相手は確かな実力者ばかりだった。周囲の皆が「お前はまだ若すぎる、あいつと戦うのはまだ早い。」と反対した。
多くの人々が強い相手とばかり戦わせる私の父を批判した。しかし、我々はいつも不利なオッズの相手に打ち勝ってきた。
それは大竹も同じことだ。
大竹も我々の前に沈むことになる。」
(wboboxing.com)
大竹秀典 選手のコメント
[2018-8-25]計量後のコメント
「彼(ドグボエ)は優れたプレッシャー・ファイターだ。
私は彼のプレッシャーとパワーを利用して攻撃を返すつもりだ。」
(参照:East Side Boxing)
「37歳は(プロボクサー)定年ですけれど、不可能を可能にするのがボクの仕事。
米国で王座を取って日本で防衛戦をしたい」
(日刊スポーツ)「強い相手とやることがモチベーションになっている。この年齢でもやれることを証明したい」
(サンスポ)
試合の見どころ
大竹秀典選手の2度目の世界挑戦が決定しました。
3年半前の世界初挑戦では、敵地イギリスで当時無敗の王者スコット・クイッグと戦い、3-0の判定で完敗しましたが、その後は9戦無敗、5つのKOを記録しています。
特にここ2戦では、若手ホープの丸田陽七太を接近戦に持ち込み手数で圧倒して破り、同じくホープの千葉開選手をKOで倒したフィリピン人のブライアン・ロベタニアにもKO勝ちするなど充実ぶりがうかがえます。
今回の相手は今年4月にジェシー・マグダレノをTKOで破り正規王者となったイサク・ドグボエ。
背が低く愛嬌のあるルックスで、強そうな印象は受けないんですが、小回りがききスペースを詰めるのがうまく、接近戦の連打で相手を打ちのめしアップセットを続けています(まるで今年のW杯の日本代表のように)。
マグダレノ戦では初回にダウンを奪われてからも、カウンター狙いのマグダレノに対し恐れずに前進し攻め続ける気の強さも見せました。
大竹選手とは15cmの身長差があり、体格的にはかなりのアドバンテージがありますが油断は禁物ですね。
なお、大竹選手が勝利して世界タイトルを獲得すると、元3階級制覇王者の長谷川穂積氏が保持する35歳9カ月の最年長記録が更新されることになります。
計量の結果 ※リミット122 lbs(55.3 kg)
両者ともに計量パス
アイザック・ドグボエ | 121 lbs(54.9 kg) |
---|---|
大竹秀典 | 121.4 lbs(55.1 kg) |
参照:Photos: Isaac Dogboe, Hidenori Otake - Ready For Title Scrap
両選手プロフィール
アイザック・ドグボエ 選手のプロフィール
- 名前:Isaac Dogboe
- 出身地:ガーナ
- 年齢:23歳
- ニックネーム:ロイヤル・ストーム(Royal Storm)、勇敢な息子('Brave-Son')
- プロデビュー:2013年8月30日
- 身長:157cm
- リーチ:168cm
- 戦績:19戦、19勝(13KO)0敗(0KO)
- KO率:68%
- スタイル:オーソドックス
23歳のガーナ人王者ドグボエは、今回の防衛を成功させて、今年中にWBA王者のダニエル・ローマンとの統一戦を望んでいます。
🌪️ 'Royal Storm' Isaac Dogboe unleashing hell on the punchbag 🔥#DogboeOtake is live on BoxNation on August 25th 🇬🇧🇬🇭 pic.twitter.com/NWVmltOBJt
— BoxNation (@boxnationtv) 2018年7月29日
大竹 秀典 選手のプロフィール
- 名前:Hidenori Otake
- 出身地:日本
- 年齢:37歳
- プロデビュー:2005年12月1日
- 身長:172cm
- 戦績:36戦、31勝(14KO)2敗(0KO)3引き分け
- KO率:39%
- スタイル:オーソドックス
(※画像はBoxRecから引用)
アイザック・ドグボエ選手の過去試合動画
[2017年1月6日] WBOスーパー・バンタム級暫定王者決定戦 vs セザール・フアレス戦11R
[2017年3月17日] WBOスーパー・バンタム級タイトルマッチ vs ジェシー・マグダレノ戦11R
11Rドグボエは、レフェリーに見えない角度からローブローを打ち込み、続く連打で2度目のダウンを奪っています。
結構やる奴ですね。
大竹秀典選手の過去試合動画
[2018年3月13日] OPBFスーパー・バンタム級タイトルマッチ3度目の防衛戦 vs ブライアン・ロベタニア戦
パワフルでしぶといロベタニアからダウンを奪い、その後も攻め続けレフェリーストップを呼び込みTKO勝利。