2017年5月13日(日本時間14日未明)、フラッシュ赤羽ジムの村中優(むらなか すぐる)選手が、WBA世界Sフライ級チャンピオンのカリド・ヤファイ(Khalid Yafai/イギリス)に挑戦します。
村中選手は、現在WBAのスーパー・フライ級10位。
今回が初の世界挑戦です。
会場は、英国バーミンガム バークレイカード・アリーナ。
敵地に乗り込んでの挑戦となります。
前日計量の様子
⚖ @iam_yafai 8st 2lbs 6oz, Muranaka 8st 2lbs 3oz
👑 WBA World Super-Flyweight Title
📺 @SkySports tomorrow!
📱#YafaiMuranaka #TheHomecoming pic.twitter.com/cOTYPlXDxv
— Matchroom Boxing (@MatchroomBoxing) 2017年5月12日
WEIGH-IN & FACE OFF | @iam_yafai defends his WBA World Super-Flyweight Title tomorrow v Suguru Muranaka! #TheHomecoming #YafaiMuranaka pic.twitter.com/MUljC2J56o
— Matchroom Boxing (@MatchroomBoxing) 2017年5月12日
挑戦者 村中優選手のプロフィール
- 出身地:鹿児島県鹿児島市
- 年齢:31歳
- プロデビュー:2004年11月9日
- 獲得王座:元日本フライ級タイトル
- 身長:163cm
- 戦績:28戦、25勝(8KO)、2敗(0KO)、1引き分け
- KO率:29%
- スタイル:オーソドックス
村中選手は、スピードとアグレッシブなファイトが持ち味のボクサーです。
日本フライ級王座獲得後は、メジャー4団体で上位にランクされていましたが、2015年4月の3度目の防衛戦で計量に失敗して王座を剥奪されると、次戦でも計量オーバーし、半年間の出場停止処分に。
世界戦線からも大きく後退してしまいました。
その後、階級を上げ現在まで4連勝、31歳で今回のチャンスを掴みました。
王者 カリド・ヤファイのプロフィール
- 出身地:バーミンガム、イギリス
- 年齢:31歳
- アマチュア実績:2008年北京五輪に出場(2回戦敗退)
- プロデビュー:2004年11月9日
- 獲得王座:WBA世界スーパーフライ級タイトル、英連邦王座、英国王座
- 身長:163cm
- 戦績:21戦、21勝(14KO)、0敗(KO)
- KO率:67%
- スタイル:オーソドックス
- ニックネーム:Kal
2008年の北京五輪にも出場した経験を持つ、アマチュア・エリートの技巧派ボクサーです。
12年にプロ転向してから、現在まで21戦全勝(14KO)と無敗。
※2歳下の弟ガマル・ヤファイ(Gamal Yafai/Sバンタム級)も11戦無敗、当日は弟ガマルの試合も組まれています。
昨年12月に体重オーバーのルイス・コンセプション(パナマ)を破り、王座を獲得しました。
コンセプション戦では、カリドはしっかりと上げた両腕のガードとフットワークで、コンセプションの突進をかわしながら、打ち終わりを的確に狙い撃ち、大差判定勝利をおさめました。
後半やや失速気味でしたが、コンセプションをほぼ完封。
特にカリドの防御力の高さが印象的な試合でした。
カリド・ヤファイの過去試合動画
[2016.12.10]WBA世界フライ級タイトルマッチ 対 ルイス・コンセプション(Luis Concepcion/パナマ)戦
この試合でカリド・ヤファイは3-0の大差判定勝利、世界初挑戦で王座を獲得しました。
前評判は王者ヤファイの圧倒的有利
WBAのSフライ級では、現在ランキング10位以内に、村中選手を含めて日本人選手が4選手ランクインしています。
24戦無敗の石田匠(いしだ しょう)選手がランキング2位、元WBC世界フライ級チャンピオンの五十嵐俊幸(いがらし としゆき)選手が8位、井上尚弥選手の弟で8戦無敗の井上拓真選手が9位、そして村中選手が10位となっています。
戦績から言って、村中選手が一番与(くみ)しやすいと思ったんでしょうか、カリドは村中選手を指名しました。
現地ブックメーカーのオッズでも20対1でヤファイ有利となっているようです。
村中選手にはぜひ番狂わせを起こしてほしいですね。
試合結果
〇カリド・ヤファイ 12回3-0判定 村中優×
※採点は118-108が1人、119-107が2人
村中選手は2Rにカリドの左フックの連打でダウンを奪われると、その後もカリドに主導権を握られ、大差判定負け、敵地での王座奪取はなりませんでした。
試合後のコメント
村中優選手のコメント
「情けない。外からのボディーは初めて受けた種類のパンチ。最初から最後まで効いた」(日刊スポーツ)