相手の体に抱きついたり体の一部を掴んで相手の動きや攻撃を止める技術。
相手の連打から逃げる場合や、体力回復を計る目的で使われる。
反則行為ではないが、試合の見栄えが悪くなったり、観客にとって試合を退屈な物に変えてしまうとされ、多用するとレフェリーから注意を受けたり、消極的姿勢と判断され減点されることがある。
また、クリンチを多用したり、相手の腕を脇で固定する行為をすると「ホールディング」の反則を取られることがある。
しかし、ホールディングとは異なり、窮地に陥った時のクリンチワークは正当なディフェンス技術である。
主なクリンチワーク
セイフティ・クリンチ
肩口から二の腕にグローブをスライドさせて押さえ込んだり、片手で腕を抑えながら、もう一方の手を脇に差し込むクリンチ。
グラビング
開いたグローブで相手の腕を押さえるクリンチ。
ビセップス・クリンチ
開いたグローブで上腕を押さえるクリンチ。
アーム・エンサークルメント
相手のボディに両腕を巻きつけるクリンチ。
ダブルロック
相手の腕をかんぬき状態に決め、相手の腕関節や骨を破壊しつつ休むクリンチ。
英語:clinch