2018年9月11日、WBC世界バンタム級指名挑戦者決定戦
井上拓真(大橋) vs マーク・ジョン・ヤップ(フィリピン、六島)の試合が行われます。
会場は東京、後楽園ホール
この試合の模様は9月17日(月)の深夜1:55~2:55に放送されます。
番組名「BOXINGフェニックスバトル<サンデーMIDNIGHT>」※関東ローカルのようですね。
試合結果
〇井上拓真(大橋) 判定3-0 マーク・ジョン・ヤップ(フィリピン、六島)×
※117-110、116-111、114-113
試合は5Rに左のカウンターでヤップからダウンを奪うなど、井上拓真選手が優位にすすめ、3-0の判定で勝利を収めました。
勝った拓真選手はWBCバンタム級タイトルへの指名挑戦権を獲得。
WBCランキング1位ナルディーヌ・ウバーリ(Nordine Oubaali/フランス)とランキング4位のルーシー・ウォーレン(Rau'shee Warren/アメリカ)との勝者に挑戦することとなります(まずウォレンでしょうね)。
WBC世界バンタム級挑戦の切符手に入れました🔥
皆さん熱い声援ありがとうございました!
必ず世界チャンピオンになります🔥
引き続き応援よろしくお願いします‼️#ボクシングモバイル pic.twitter.com/haoOjPL7z7— 井上 拓真 Takuma Inoue (@takumainoue_122) 2018年9月11日
[2018-9-10]計量の結果
※リミット:バンタム級 53.5kg(118lbs)
両者ともにリミット調度で計量をパスしました。
井上拓真 | 118 lbs(53.5 kg) |
---|---|
マーク・ジョン・ヤップ | 118 lbs(53.5 kg) |
試合の見どころ
現在、WBCランキング3位のマーク・ジョン・ヤップと、9位の井上拓真選手。互いに世界挑戦まであと一歩の位置にいる実力者同士の対決です。
この試合はWBC世界バンタム級タイトルの指名挑戦者決定戦に位置付けられており、勝者は同級シルバー王者でランキング1位のナルディーヌ・ウバーリ(Nordine Oubaali/フランス)ともう一人で行われる王座決定戦の勝者への挑戦権を得ます。
(ただし2018年8月10日現在、王座決定戦は確定していません)
MTK Global expand to France, sign imminent WBC title challenger Nordine Oubaali https://t.co/Kj8RgM03C7 @MTKGlobal pic.twitter.com/q4M1xtcO5l
— World Boxing News (@WorldBoxingNews) 2018年7月18日
注目の試合です。
両選手プロフィール
井上 拓真 選手のプロフィール
- 名前:Takuma Inoue
- 出身地:日本
- 年齢:22歳
- 階級:バンタム級
- プロデビュー:2013年12月6日
- 身長:160cm
- 戦績:11戦、11勝(3KO)0敗(0KO)
- KO率:27%
- スタイル:オーソドックス
当たれば相手をのけぞらせるパワフルなパンチが魅力の拓真選手。
2013年のデビュー以来、世界戦経験のあるフロイラン・サルダールや久高寛之選手、元地域タイトル王者の益田健太郎選手やマーク・アンソニー・ジェラルドなどの難敵を相手に勝ち星を積み重ねてきました。現在11連勝中です。
2016年にはOPBFタイトルを2度防衛、その後のサルダール戦にも勝利し、一度は世界挑戦が決まりかけましたが、練習中に痛めた右拳を手術することになり白紙に。
その後、17年8月に復帰すると現在まで3連勝。再び世界挑戦のチャンスを引き寄せています。
マーク・ジョン・ヤップ 選手のプロフィール
- 名前:Mark John Yap
- 出身地:フィリピン
- 年齢:29歳
- 階級:バンタム級
- ニックネーム:旅する男(The Journey Man)
- プロデビュー:2007年1月6日
- 身長:168cm
- 戦績:41戦、29勝(14KO)12敗(2KO)
- KO率:34%
- スタイル:オーソドックス
- 備考:OPBF東洋太平洋バンタム級チャンピオン 日本バンタム級14位
OPBF東洋太平洋バンタム級チャンピオン WBC世界バンタム級5位 IBF世界バンタム級8位
(※画像はBoxRecから引用)
フィリピンでデビューしたヤップは、元世界王者の長谷川穂積氏のスパーリングパートナーに抜擢されると、日本で試合を重ねるようになります。
2013年には現在IBFスーパー・バンタム級王者の岩佐亮佑選手と互角以上の試合を繰り広げました。
2014年には六島ジムへ移籍し、本格的に日本でのキャリアをスタートさせます。
移籍した初戦の上谷雄太戦こそ黒星でしたが、以降は現在まで10連勝中です。
しかもここ5戦では4試合がKO勝利と、決定力も増してきています。
好戦的なファイトスタイルで、フィリピン人らしい思い切りのいいパワフルな連打と身体の頑強さが魅力です。
追い込まれてもクロスカウンターで一発逆転する勝負強さも持っています。
井上拓真 選手のコメント
--ヤップについて--
「ランキングも上ですし、日本の強豪と対戦している。
過去最強の相手ですが、世界に向けてつまずいていられない」--兄尚弥(25=大橋)と同じ階級で世界王座を狙うことになが--
「小さい頃からの夢ですし、兄弟チャンピオンになりたいと思います」--ブランクを挟んで2年がかりの世界挑戦が目の前だが--
「ここまできたらあっという間の気持ちもある。
強豪をぶつけていただいて精神的にも技術的にもレベルアップしていると思う。
一層、自信はあります」
(日刊スポーツ)
両選手の過去試合動画
井上拓真 選手の過去試合動画
[2018年5月25日] 直近の試合 vs ワルド・サブ戦
強烈なボディーショットで寄せ付けず。
[2017年12月30日] バンタム級2戦目の試合 vs 益田健太郎 戦
益田選手はこの直前の試合でヤップの持つOPBFタイトルに挑んでいる。
マーク・ジョン・ヤップ 選手の過去試合動画
[2018年4月4日] 直近の試合 vs 中嶋孝文 戦
前半ポイントでリードすると、後半は距離を保って中嶋選手の打ち終わりのみを狙ってポイントアウト。試合巧者ぶりも見せました。
[2017年7月30日] OPBFタイトル初防衛戦 vs 益田健太郎 戦
ダウンの応酬を制したヤップのタフネスぶりが印象的な試合。
[2013年3月2日] vs 岩佐亮佑 戦
後半ヤップの右は岩佐選手を追いつめました。