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【2019-4-28】ノニト・ドネア vs ゾラニ・テテ WBAスーパー/WBO世界バンタム級タイトルマッチ 詳報【テテが右肩負傷で脱落、代役は米国のS・ヤング】

2019年4月28日(日)、WBAスーパー・WBO世界バンタム級タイトル統一戦

ノニト・ドネアPhilippinesフィリピン) vs ゾラニ・テテSouthAfrica南アフリカ)の試合が行われます。

[2019-4-25]テテが右肩を負傷、WBSSトーナメント脱落!

何と、テテが直近の練習で右肩を負傷し、試合は中止、WBSSトーナメントも脱落となってしまいました。
ドネアの対戦相手は、リザーブマッチが予定されていた、アメリカのステファン・ヤングに急遽決まりました。
ヤングはアマチュア経験が長く、戦績は86勝13敗。
2011年のゴールデングローブ決勝で敗れ、またその後のオリンピックの代表選考トライアルでもルーシー・ウォーレンに敗れて、惜しくもオリンピック選考から外れています。
その後プロに転向、プロではここまで22戦18勝1敗3引分けの戦績です。
1敗はドネアと同郷のフィリピンのバンタム級ホープ、レイマート・ガバリョに敗れたものです。

テテが右肩負傷で準決勝欠場 ヤングがドネアと対戦

会場はアメリカ、ルイジアナ州のケイジャンドーム

この試合の模様はWOWOWオンデマンド「エキサイトマッチ」で午前11時から生中継されます。

同日イベントでは、同じくWBSSのスーパー・ライト級準決勝の一戦、レジス・プログレイス vs キリル・レリックの試合も予定されています(同イベントのその他の試合)。

試合の見どころ

今や世界のボクシング界が最も注目する興業となった、WBSS=ワールドボクシング・スーパーシリーズ。その中でも特に日本人ならば見逃せないのが、井上尚弥選手の出場で俄然注目を集めるバンタム級です。

気の早い人なら「井上の決勝の相手はどっちだ?」と視線を注ぐことになる、バンタム級の準決勝1試合が、4月27日に行われます(井上はまだ決勝進出を決めていません)。

激突するのは、WBOバンタム級チャンピオン、ノニト・ドネアと、WBAバンタム級スーパーチャンピオンのゾラニ・テテ
WBAスーパーとWBOタイトルの統一戦となります。
王者同士の激突というWBSSならではのファン垂涎のカードです。

5階級制覇王者のノニト・ドネア(フィリピン)の戦績は39勝(25KO)5敗。
一方の2階級制覇王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)は28勝(21KO)3敗。

ネームバリューではドネアが上回りますが、どちらも歴戦の猛者です。
ここ数年のゾラニ・テテの好調っぷりを見る限り、どちらが優位とも言い難いマッチアップです。

今回の試合、リーチの長いテテに対しドネアは自ら踏み込んでパンチを打ち込む必要があり、よりリスキーな戦い方を強いられるかもしれません。
特にテテは28勝(21KO)のうち、13試合が相手がテテの長いリーチの距離感をつかめていない1ラウンドでのKO勝利。
1ラウンドには要注目です。

しかし、フェザー級でテテと同じくリーチの長いパンチャーのニコラス・ウォータースとの激戦を経たドネアは十分な対策を練ってくるでしょう。
試合がもつれ乱打戦になれば、ドネアの左フックがさく裂し、決して打たれ強くないテテのKO負けも十分に考えられます。

この試合のオッズ

ゾラニ・テテノニト・ドネア引分け
1.24.3323.0

参照:betfair.com

テテの人気がだいぶドネアを上回っています(井上vsロドリゲスのオッズと同じ)。

オッズの計算方法
ボクシングのオッズの表記法【代表的な3つを解説】

よくボクシングニュースで海外での試合のオッズが発表されることがありますよね。 「オッズ 11対2でA選手有利」とか、 「B選手につけられたオッズは1.62倍」といったように。 今回はこのオッズの見方を ...

決勝に真っ先に勝ち上がるのは、ドネアか?それともテテヤングか?

全世界注目のゴングは4月27日に鳴り響きます。


両選手プロフィール

ノニト・ドネア
ノニト・ドネア
  • 名前:Nonito Donaire
  • 出身地:Philippinesフィリピン
  • 年齢:36歳
  • ニックネーム:フィリピンの閃光(The Filipino Flash)
  • プロデビュー:2001年2月22日
  • 身長:171cm
  • リーチ:173cm
  • 戦績:44戦、39勝(25KO)5敗(1KO)
  • KO率:57%
  • スタンス:オーソドックス
ステファン・ヤング
ステファン・ヤング
  • 名前:Stephon Young
  • 出身地:USAアメリカ
  • 年齢:30歳
  • ニックネーム:ショーストッパー(Showstopper)
    ※ショーを止めるほどの名演技
  • プロデビュー:2011年8月12日
  • 身長:165cm
  • リーチ:170cm
  • 戦績:22戦、18勝(7KO)1敗(0KO)3分
  • KO率:32%
  • スタンス:サウスポー

(※画像はBoxRecから引用)


ノニト・ドネア選手のコメント

トレーニングの調子はどうですか?トレーニングキャンプで見えたものはありましたか?
ドネア:バーネット戦の2週間後からトレーニングを始めました。
試合日程がなかなか決まりませんでしたが、相手がテテだということは分かっていたので、テテのことはずっと頭にありました。
ラスベガスでのトレーニングは順調でした。
今回、これまでやったことのなかった新しいトレーニング方法を試しています。

前回の試合と比較して、今回の減量や試合に向けての準備はどうですか?
ドネア:前回の試合との一番大きな違いはバーネット戦での経験を得たことです。
ダイエットも規律正しい生活を続けられていますし、ジムでのトレーニングも続けています。
100%ボクシングに役立つものではないかもしれませんが、ボクシングジム以外のジムでボクシングから離れたトレーニングも積んでいます。
また、休養の重要性についても理解しています。そのおかげでここ2週間はトレーニングの調子も上がってきています。

テテ戦へ向けての展望はどうですか?
ドネア:テテは恐ろしい対戦相手です。
彼は、背が高く、素早く、滑らかに動く。
しかし私はどんなスタイルの相手でも戦うことのできるファイターです。
早く多くの観客に、私たちが取り組んできたことの成果をお見せしたいですね。
WBSS公式サイト

ゾラニ・テテ選手のコメント

テテ:次の試合に向けて、準備は万全だ。

ラスベガスに行き非常に楽しい時を過ごせた。メイウェザー・シニアは心理的な面で私を次の段階へ押し上げてくれた。
彼の言葉は私が求めていた最後のピースだった。

ノニト・ドネアへの挑戦は非常にいい体験になると思う。彼はキャリアの終盤を迎えているが、依然レベルが高く、危険なファイターだ。
しかしより高みにいるのは私の方だ。私は非常にいい状態にある。気持ちの面でも、体力的な面でも。
試合が待ち遠しいよ。

トーナメントに出場しているみんながタフだ。
しかし、私の前に出たら線路に突っ立っているも同然だ。木っ端みじんになるだろう。
Zolani Tete: “Me and my team can break you in to pieces!”

同イベントのその他の試合

階級選手名
勝-敗-分
選手名
勝-敗-分
バンタム級Philippinesノニト・ドネア

39 5 0
vsSouthAfricaゾラニ・テテ

28 3 0

WBAスーパー世界バンタム級タイトルマッチ

WBO世界バンタム級タイトルマッチ

スーパー・ライト級USAレジス・プログレイス

23 0 0
vsBelarusキリル・レリック

23 2 0

WBA世界スーパー・ライト級タイトルマッチ

WBCダイヤモンド スーパー・ライト級タイトルマッチ

スーパー・ライト級USAソニー・フレドリクソン

20 1 0
vsKazakhstanバクティヤー・エユボフ

14 0 1
バンタム級Russiaニコライ・ポタポフ

20 1 1
vsUSAステファン・ヤング

18 1 3
ライト級USAセリーナ・バリオス

5 0 0
vsPuertoRicoメリッサ・ヘルナンデス

22 7 3
ライト級USAメイソン・メナード

34 4 0
vsArgentinaデビッド・ミシェル・パス

4 7 1
ウェルター級USAジェレミー・ヒル

6 0 0
vsUSAカイリン・アルフレッド

3 1 1
スーパー・ライト級USAジョナサン・モントレル

2 0 0
vsPuertoRicoイワン・レイエス

0 1 0
ライト・ヘビー級USAシーン・ヘンフィル

2 0 0
vsUSAデニス・ウィリアムズ

4 11 1

ノニト・ドネア選手の過去試合動画

[2018年11月3日] 直近の試合動画(WBAスーパー/WBCダイヤモンド・バンタム級タイトルマッチ/WBSSバンタム級トーナメント1回戦) vs ライアン・バーネット戦

途中までの試合展開は互角ながら、やや体格に勝るドネアが押していたか。しかし4R途中にバーネットが足首、さらに右ストレートを放ったところで腰を痛め、無念の棄権となりました。

ゾラニ・テテ選手の過去試合動画

[2018年10月13日] 直近の試合動画(WBOバンタム級タイトルマッチ/WBSSバンタム級トーナメント1回戦) vs ミーシャ・アロヤン戦

おととしの11秒KOの印象が強烈ですが、ここ2戦は無理に攻めこまず、リーチを生かした中間距離で戦い、危なげなく判定勝利を重ねています。
踏み込みの鋭いドネアに対し、また違った戦い方を見せるでしょうか?

ノニト・ドネア vs ゾラニ・テテ WBAスーパー/WBO世界バンタム級タイトルマッチ

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