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【2019-1-27】ハイメ・ムンギア vs 井上岳志 WBO世界スーパー・ウェルター級タイトルマッチ 詳報※試合結果追記


2019年1月27日(日)、WBO世界スーパー・ウェルター級タイトルマッチ

ハイメ・ムンギアMexicoメキシコ) vs 井上岳志Japanワールドスポーツ)の試合が行われます。

会場はアメリカ、テキサス州、ヒューストンのトヨタ・センター

この試合の模様は1月27日(日)午前9:00から、DAZNでライブ配信されます。

試合結果

ハイメ・ムンギアMexicoメキシコ) 判定3-0 井上岳志Japanワールドスポーツ)×
※120-108、120-108、119-109

序盤から絡新婦(じょろうぐも)作戦の通りに体の強さを生かしてムンギアをロープ際に押し込み、超接近戦に持ち込んだ井上選手でしたが、

3ラウンドあたりからムンギアがうまく回り込んでエスケープし、離れ際に放つボディーが当たりだします。

このボディーの蓄積が後半、パンチの打ち終わりのガードのわずかな遅れにつながり、10ラウンドには強烈なカウンターを受けてあわやノックダウンという場面も。

最終ラウンドまで井上選手の作戦通りの展開でムンギアをかなり追い詰めましたが、決定的なダメージまでは与えることができませんでした。

戦前の予想を大きく覆す接戦となりましたが、クリーンヒットの数で上回ったムンギアが3-0の判定で2度目の防衛に成功しました。

フルマークはないわー。ちなみに個人採点では115-113ムンギアでした。

少なくとも井上選手が3ラウンドは取ってた。


[209.1.26]前日計量の結果

前日計量の結果 ※スーパーウェルター級リミット154lbs(69.9kg)

両者ともにリミット以下で計量パス

ハイメ・ムンギア153.22 lbs(69.5 kg)
井上岳志153.66 lbs(69.7 kg)

※1kg=2.20462ポンド、1ポンド=0.453592kg

前日プロモーションでのフェイスオフではヒートアップする場面も。

試合の見どころ

現在WBOランキング10位の井上岳志(いのうえ たけし)選手の世界初挑戦が決まりました。

31戦無敗26KOのWBOチャンピオン、ハイメ・ムンギアの2度目の防衛戦の挑戦者に選ばれました。

ともにオーソドックス(右手前の構え)で、身長はムンギアの方が10cm高く、プロでの経験も89ラウンド(14試合)の井上選手に対しムンギアが104ラウンド(31試合)と若干上回っています。

両者無敗ですが、既に世界の舞台で実力を証明済みのムンギア優位の声は高く、オッズでも大きく差をつけてムンギアが人気です。

パウンドフォーパウンドがひしめく激戦区のスーパー・ウェルター級で、日本人として38年ぶりの戴冠はなるでしょうか!?

この試合のオッズ

ハイメ・ムンギア井上岳志引分け
1.0113.041.0

参照:betfair.com

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両選手プロフィール

ハイメ・ムンギア
ハイメ・ムンギア
  • 名前:Jaime Munguia
  • 出身地:Mexicoメキシコ
  • 年齢:22歳
  • プロデビュー:2013年7月13日
  • 身長:183cm
  • 戦績:31戦、31勝(26KO)0敗(0KO)
  • KO率:84%
  • スタンス:オーソドックス

現在22歳のムンギアは、10代のころからアマチュアで頭角を現し実力を認められていたものの、17歳だった2012年当時、年齢制限によりロンドンオリンピックには出場できずプロに転向、
※オリンピックのボクシング競技は、19歳以上の年齢制限がある。

2013年にウェルター級でデビューしたムンギアは、6戦全勝で2014年末からスーパー・ウェルター級に階級を上げると、以降も勝ちっぱなしで現在31連勝中。

特にKO率勝ちが多く、KO率は84%を誇ります。

2018年5月には、初の世界タイトルに挑み、当時WBO王者のサダム・アリを4ラウンドTKOで倒しタイトルを獲得しました。

この試合、病気で欠場となった挑戦者のリアス・スミスの代役として急遽抜擢されたチャンスでしたが、ムンギアは1ラウンドから猛攻をかけダウンを奪うと、2、4ラウンドにもアリをダウンさせ一方的な内容での勝利でした。

さらに、その1か月半後にはりアム・スミスとも初防衛戦を行い、判定ではあったものの、途中ダウンを奪うなど完勝しています。

今ノリに乗っているメキシコ期待の超新星です。

井上 岳志
井上 岳志
  • 名前:Takeshi Inoue
  • 出身地:Japan日本
  • 年齢:29歳
  • プロデビュー:2014年8月2日
  • 身長:173cm
  • 戦績:14戦、13勝(7KO)0敗(0KO)1分
  • KO率:50%
  • スタンス:オーソドックス

東京都足立区出身の井上選手は、中学校からボクシングを始め、駿河高校時代には国体優勝、法政大学時代にはボクシング部主将を務めるなどアマチュアでキャリアを重ねました。

25歳となる2014年にウェルター級でプロデビューすると、2戦目からスーパー・ウェルター級に階級を上げ、11戦目で日本タイトルを、13戦目でOPBFタイトルを獲得し、一直線で世界戦にこぎつけました。

持ち前の馬力を生かして相手を押し込み、スタミナを奪いながら連打で仕留めるスタイルの井上選手ですが、世界一線級の選手に対してどこまで通用するでしょうか?

ワールドボクシングジムのHPでは、接近戦に勝機ありと語っています。

「これまでの試合を見ていると対戦相手の近づき方が甘いんです。だからアッパーをもらっている。
中途半端にくっつかず、もっと距離を詰めてインファイトをすればパンチは殺せます。
右のストレートのカウンターも当たるはず。自信は持っています」

参照記事:井上岳志 特集記事(2018.12.06)

(※画像はBoxRecから引用)


ハイメ・ムンギア選手のコメント

「テキサスでは初めての試合だけど、いつも通りに過ごせている。
コンディションはよく、タイトルは日本へは行かずにメキシコにとどまり、しばらくは王者を守る。
ビッグファイトを見せる」
日刊スポーツ

井上岳志選手のコメント

[2018.12.6]世界戦発表の記者会見にて

>初の世界戦が決まって
「夢にまで見た世界タイトルマッチ。人に『無理』と思われることをやり遂げられる一戦」

>自信のほどは?
「ムンギアとやっても遜色ない試合ができる。期待してください」

>チャンピオンのムンギアについて
「相手はパンチ、スタミナ、テクニックがあるけど、遜色ない試合はできる。判定勝ちできる体に仕上がっている」
sankei.comサンスポ


ハイメ・ムンギア選手の過去試合動画

[2018年9月15日] 直近の試合動画(2度目の防衛戦) vs ブランドン・クック 戦

[2018年7月21日] WBOスーパー・ウェルター級初防衛戦 vs リアム・スミス 戦

ハイライト動画

井上岳志選手の過去試合動画

[2017年8月10日] 日本タイトル初防衛戦 vs 長濱陸 戦

【2019-1-26】ハイメ・ムンギア vs 井上岳志

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