
元キマグレン、2戦2敗のボクサー人生。クレイ勇輝「あんな瞬間、人生で……」
「後楽園のリングに2回も上がることができて、僕は本当に幸せでした。ただ一方で、試合前にジムの会長から『リング上では何が起こるか分からない』といわれて、ハッとすることもあった。
「後楽園のリングに2回も上がることができて、僕は本当に幸せでした。ただ一方で、試合前にジムの会長から『リング上では何が起こるか分からない』といわれて、ハッとすることもあった。
年季の入った黒のトレーニングウエアは、汗でぐっしょりと濡れていた。背中にあしらわれた“Joe”の文字も少しかすれている。
村田諒太へのジャッジにブーイングが渦巻いた5月20日、東京から西へ約300km。名古屋の地でボクシング界の隠れた怪物が咆哮していた。