2019年5月31日(金)、WBC世界ミニマム級タイトルマッチ
ワンヒン・ミナヨーティン(タイ) vs 福原 辰弥(本田フィットネス/ランキング4位)の試合が行われます。
会場はタイ、チャチューンサオ県、シティホール
この試合の放送予定はないようです。分かり次第このページでお知らせします。
試合後のコメント
福原 辰弥選手のコメント
「最初は右をもらわないでいたが、途中からもらい始めてしまった。
もっと強引に行けるところは行きたかった。
こちらが雑になるところを攻めてくるのはさすがだった」
(サンスポ)
試合結果
〇ワンヒン・ミナヨーティン(タイ) 8R終了後負傷判定 福原 辰弥(本田フィットネス)×
8ラウンド、ワンヘンが偶然のバッティングで右目上部をカットし、試合続行が不可能に。
それまでのポイントによる判定で、ワンヘンの勝利となりました。
ワンヘンは11度目の防衛に成功。日本人選手のタイでの世界戦はこれで通算23敗1分けとなりました。
福原 辰弥選手のコメント
「アウェーなのでKOしないと勝てない。後半の勝負どころで倒したい」
「本当に最後という気持ちでやろうと思っている。リベンジしたい」
(サンスポ)
試合の見どころ
今月31日、WBC世界ミニマム級タイトルマッチが行われます。
チャンピオンはタイのワンヒン・ミナヨーティン。挑むのは世界ランク4位の福原辰弥(ホンダフィットネス)です。
チャンピオンのワンヒンはプロ52戦全勝の無敗王者。2014年に現在保持するWBC世界ミニマム級のタイトルを獲得以来、5年間で10度の防衛に成功しています。
身長158㎝とこのクラスでも小柄ながら、攻守ともに高いレベルのオールラウンダーです。
前後左右に動く巧みなフットワークで相手に攻撃をさせず、左ジャブとジャブのようにすっと伸びてくる右ストレートをコツコツと当ててポイントアウトするのが基本的なワンヒンのボクシングです。
時には鋭く踏み込んでカウンターを放ったり、接近戦で密着した状態でも腕を折りたたんで強いフックを打ち込むなど、幅の広い攻撃も見せます。
35%のKO率が示す通り特にパワーショットあるわけではありませんが、その戦績が示す通り、とにかく「負けない」ボクシングがワンヒンの真骨頂です。
一方の福原は、31戦20勝(7KO)6敗6引き分け。
6敗はしていますが、ほとんどが世界チャンピオンか、のちに世界挑戦者クラスとなるボクサーと対戦したものです。
2017年2月にはWBO世界ミニマム級暫定王座を獲得。その後、正規王者だった高山勝成(仲里)のプロ引退に伴い、自動昇格で正規王者に認定されるものの、8月の初防衛戦で山中竜也に僅差の判定で敗れています。
その3か月後の11月に敵地タイでWBC王者のワンヒンに挑戦します。
試合は、164cmとこのクラスでは大きい福原が対格差を生かして序盤からプレッシャーをかけ、ワンヒンの足を止めるべく果敢にボディー狙って強いパンチを打ち込みましたが、決定的なダメージを与えることはできず、
逆にガードが空いたところにワンヒンのジャブやカウンターのストレートが打ち込まれてポイントを取られ、0-3の判定で敗れています。
今回は1年半ぶりのリベンジマッチとなります。
試合が行われるのは王者の地元タイ。タイで行われる世界戦でアウェーの挑戦者が判定で勝つことはまれで、日本人選手も例にもれずタイでの世界戦は23敗1分けと未だ勝星なしです。
今回も勝つためには「KO」が必須条件でしょう。
福原選手は「本当に最後という気持ちでやろうと思っている。リベンジしたい」と闘志を燃やしていますが、初戦と違った展開がみられるでしょうか?
令和初の世界チャンピオンがそろそろ見たいですね。福原選手に期待しましょう!
両選手プロフィール
ワンヒン・ミナヨーティン
- 名前:Chayaphon Moonsri
- 出身地:タイ
- 年齢:33歳
- ニックネーム:(Wanheng Menayothin / Kaiyanghada)
- プロデビュー:2007年1月26日
- 身長:158cm
- 戦績:52戦、52勝(18KO)0敗(0KO)
- KO率:35%
- スタンス:オーソドックス
福原 辰弥
- 名前:Tatsuya Fukuhara
- 出身地:日本
- 年齢:30歳
- プロデビュー:2008年4月14日
- 身長:164cm
- リーチ:160cm
- 戦績:33戦、21勝(7KO)6敗(1KO)6分
- KO率:21%
- スタンス:サウスポー
(※画像はBoxRecから引用)
ワンヒン・ミナヨーティン選手の過去試合動画
[2018年11月16日] 直近の試合動画 vs メクティソン・マルガンティ 戦
[2017年11月25日] 福原との初戦(WBC世界ミニマム級タイトルマッチ) vs 福原 辰弥 戦
福原 辰弥選手の過去試合動画
[2018年7月29日] 直近の試合動画 vs 春口直也 戦
ポイント差はついたものの、春口が粘りをみせ競った内容だった。
[2017年8月27日] WBO世界ミニマム級タイトルマッチ vs 山中竜也 戦
当時暫定王者の福原が正規王座をかけ、山中と対戦した。