イギリスからまた楽しみな選手が世界戦戦に浮上してきました。
スーパー・ライト級のジョシュ・テイラー(Josh Taylor/イギリス)です。
【2018-11-3】ジョシュ・テイラー vs ラインア・マーティン WBCシルバー世界S・ライト級タイトルマッチ 詳報(試合結果追記)【WBSS S・ライト級トーナメント1回戦】
2018年11月3日(日本時間4日)、WBCシルバー世界スーパー・ライト級タイトルマッチで、WBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)スーパー・ライト級トーナメント1回戦の ジョシュ・テイラ ...
村田諒太選手やアンソニー・ジョシュアと同じく、ロンドン五輪に出場しています(結果は2回戦敗退)。
最近のイギリスの選手というと、タフで勇敢だけど技術的には突出した選手はそんなにいない印象でしたが、ジョシュ・テイラーはディフェンス、オフェンスともに優れた技術を持っています。
(イギリスといってもスコットランドの首都エディンバラ出身の選手ですが)
特に接近戦でのボディー打ちやアッパーと、遠い距離からの右ジャブが正確ですね。
しかもスナップが効いていて、連打の一発一発のパンチが見るからに効きそうです。
フットワークも軽快で、攻防の切り替えも手を抜くことがないので、ピンチに陥ることも滅多にありません。
イケメンだし人気も既に人気も上々です。
現在のランキングはWBCでは2位、IBFでは7位、WBOでは14位につけています。
(※WBAではランク外)
一つ階級が上のジョシュ・ケリーよりもディフェンス面で安定感があり、世界タイトルに近そうです。
昨年7月には、国内ライバルで当時無敗のオハラ・デービス(Ohara Davies/イギリス)とWBCのシルバータイトルをかけて戦い、7階TKOで倒してタイトルを獲得しています。
明日の2018年6月23日には、実力者のビクトー・ポストル(Viktor Postol/ウクライナ)とWBCのシルバータイトルの3度目の防衛戦が予定されており、この試合をクリアすれば、WBSSのスーパー・ライト級に参戦する可能性も出てきます。
試合結果
〇ジョシュ・テイラー 判定3-0 ビクトー・ポストル×
※117-110、118-110、119-108
序盤はポストルとの体格差やロングレンジのボディーショットに苦戦し、互角あるいは押され気味の展開でした。
7Rにはポストルの右ストレートが直撃し、ぐらつく場面も見せるなどポストルに流れが傾くかに見えましたが、
8R以降は疲れの見え始めたポストルに対し、テイラーの沈み込みながらタイミングをずらして放つ大きな左フックが何度もポストルの顔面に的中し、テイラーがペースを握り始めます。
10Rにはその左フックでダウンを奪うなど、後半は明確にテイラーがラウンドを取り、結果的には3-0で大差の判定勝利となりました。
厳しいテストをクリアしたテイラーの次戦が楽しみです。
Open workout at 1pm today pic.twitter.com/nzl3DP9gSt
— Josh Taylor (@JoshTaylorBoxer) 2018年6月20日
ひょっとするとWBSSのスーパー・ライト級はジョシュ・テイラーのために用意された舞台かも。
ジョシュ・テイラー 選手のプロフィール
- 名前:Josh Taylor
- 出身地:イギリス
- 年齢:27歳
- 階級:スーパー・ライト級
- ニックネーム:タータン・トルネード('The Tartan Tornado')
※タータンとはスコットランドの格子縞模様(=タータンチェック) - プロデビュー:2015年7月18日
- 身長:178cm
- リーチ:177cm
- 戦績:12戦、12勝(11KO)0敗(0KO)
- KO率:92%
- スタイル:サウスポー