20180517chanpion

前回更新時(4月16日)からの変動

スーパー・ウェルター級

WBOタイトル

ミゲール・コットに勝利し、初の世界タイトルを獲得したサダム・アリは、ランキング1位のリアム・スミスと対戦する予定だったが、スミスがアレルギー性皮膚炎で欠場となったために、急遽、メキシコの新鋭で28戦無敗のジャミー・ムンギアの挑戦を受けることとなった。

試合は開始早々、ムンギアの強烈な左フックをボディ、顔面と立て続けに受けアリがダウン。

さらに同じ1R中に2度目のダウンを奪われると、以降はダメージが抜けないまま2R終盤にも再度ダウンを奪われるなど一方的な展開となり、4Rにムンギアのジャブのような鋭い左ストレートを受けて4度目のダウンを奪われたところでレフェリーがストップ。

ジャミー・ムンギアのTKO勝利となった。ムンギアは若干21歳にして初の世界タイトルを獲得した。

アリにとっては実力を発揮することができないまま残念なタイトル陥落となった。

5月5日のGGGの対戦相手として、一時ムンギアの名前が上がっていたものの結局実現しませんでしたが、この試合を見てからは俄然楽しみになってきました。

スーパー・ライト級

IBFタイトル

マイキー・ガルシアが、IBFスーパー・ライト級王座を返上し現在空位となっている。

3月にセルゲイ・リピネッツに判定勝ちし、IBF世界スーパーライト級王座を獲得してフェザー級からの4階級制覇を達成したが、WBC世界ライト級王座も保持していたため、IBFスーパー・ライト級王座を返上することとなった。

ライト級

WBAタイトル

ライト級に階級を上げたワシル・ロマチェンコホルヘ・リナレスの4度目の防衛戦に挑戦。

試合中盤までリナレスのパワーに押され6Rには初のダウンを奪われるなど苦戦はしたものの、徐々にロマチェンコがリナレスとの距離を詰めていくと10Rに顔面へ連打を集めてからの左のボディーフックでリナレスを沈め。TKOでワシル・ロマチェンコが勝利、WBAのライト級王座を獲得した。

これでロマチェンコは井岡選手を上回るプロ12戦目で3階級(フェザー、スーパー・フェザー、ライト)を制覇した。

ライト級初陣であり、身長・リーチではリナレスが上、パワー・スピードでもリナレスが上回っているとみられ、スタンスもファイター型のロマチェンコに対して距離をとってカウンターを狙えるボクサーパンチャー型であることから、今度ばかりはロマチェンコのKO負けもあるのではないかとも思われましたが、さすがロマチェンコですね。
リナレスも十分勝つチャンスがありました。残念…

スーパー・フェザー級

WBAスーパータイトル

昨年8月にIBFスーパー・フェザー級タイトル3度目の防衛戦で、体重超過で失格となり8か月ぶりの復帰となったジャーボンタ・デービスが、WBAのフェザー級を3度防衛し、スーパー・フェザー級に階級を上げたヘスス・ケジャルとWBAスーパーのスーパー・フェザー級タイトル決定戦を行い、3RTKOでジャーボンタ・デービスが危なげなく勝利し、チャンピオンに返り咲いた。

ジェスレル・コラレスを倒し、正規王者となったアルバート・マチャドへ挑戦するのではなく、スーパータイトル決定戦となったのはどういった計らいなんですかね。
デービスがロマチェンコ戦を狙っているなら、ライト級で試合を組んだだろうし。

IBFタイトル

昨年12月に、テビン・ファーマーとのIBF王座決定戦を制し、新チャンピオンとなったものの、試合後に試合前日のドーピングテストに陽性反応が出た尾川堅一選手は、長く裁定が下されないままとなっていたが、結局タイトルは剥奪され、半年間の出場停止の処分が決定した。
これにより、IBFのタイトルは空位となっている。

今後、テビンファーマーと三浦隆司選手とも対戦経験のあるビリー・ディブとで決定戦が進行中です。

しかし、尾川選手側の主張が全く聞き入れられなかったことや、全く関係ないカネロのドーピング違反の裁定が決まるまで棚に上げられてたことなど、色々納得いかないですね。

アメリカで日本人選手が活躍することの壁を感じました。

スーパー・バンタム級

WBOタイトル

暫定王者のガーナのアイザック・ドグボエが、ノニト・ドネアに完勝してタイトルを獲得したジェシー・マグダレノのWBOタイトルに挑戦。

マグダレノは1年ぶり手の怪我からの復帰戦だった。

試合はファイタータイプのドグボエが、1R早々マグダレノの連打でダウンを奪われながらも、それ以降、カウンター狙いのマグダレノに対し全く引かずに終始前に出続け、5Rには鋭い右のカウンターで逆にダウンを奪うと、11Rにも2度のダウンを奪いTKOで勝利した。

これにより、アイザック・ドグボエがWBOタイトルの正規王者となった。

バンタム級

IBFタイトル

ライアン・バーネットが返上し、空位となっていたIBFのタイトルの決定戦が、エマニュエル・ロドリゲスポール・バトラーにより行われた。

エマニュエル・ロドリゲスは17戦無敗、ポール・バトラーは27戦1敗(1敗はテテにTKO負けしたもの)だった。

試合はバトラーの体重超過により、ロドリゲスが勝った場合にのみタイトルが変動するという取り決めで実施された。

パンチの回転の速さと正確性でバトラーを上回るエマニュエル・ロドリゲスは、1Rに2度のダウンを奪いながらも、バトラーの体力を感じてか、その後は試合終了まで慎重に戦い、3-0の判定勝利を収め初の世界タイトルを獲得した。

ロドリゲスは試合後テテやバーネットと共にWBSSへの参加を表明しています。

IBOタイトル

IBOタイトルの決定戦が、フィリピンのマイケル・ダスマリナス(Michael Dasmarinas)とフランスのカリム・ガーフィで行われ、マイケル・ダスマリナスが4RKOでガーフィを破り、新チャンピオンとなった。

国別タイトル獲得数

国名タイトル数
USAアメリカ(USA)16
GreatBritainイギリス(GreatBritain)11
Japan日本(Japan)8
Mexicoメキシコ(Mexico)7
Russiaロシア(Russia)6
Kazakhstanカザフスタン(Kazakhstan)4
SouthAfrica南アフリカ(SouthAfrica)4
Ukraineウクライナ(Ukraine)4
PuertoRicoプエルトリコ(PuertoRico)3
Thailandタイ(Thailand)3
ArgentinaArgentina(Argentina)2
Germanyドイツ(Germany)2
Ghanaガーナ(Ghana)2
Philippinesフィリピン(Philippines)2
Australiaオーストラリア(Australia)1
Azerbaijanアゼルバイジャン(Azerbaijan)1
Belarusベラルーシ(Belarus)1
Canadaカナダ(Canada)1
Franceフランス(France)1
Lebanonレバノン(Lebanon)1
Nicaraguaニカラグア(Nicaragua)1
Venezuelaベネズエラ(Venezuela)1

※出生地でカウントしています。
※統一王者は保持する全てのベルト数をカウントしています。

相変わらずアメリカが独走状態。
日本は今年になって、失格や世代交代により徐々にタイトルを失っています。
挽回を期待したいですね。

こちらの記事も読まれています


© 2022 Boxing アンテナ