ボクシングのルールは、管轄する団体や、アマチュアかプロの試合かによって異なる場合があります。
以下のルール違反は反則とみなされ、警告、ポイントの減点、またはレフェリーの判断で失格となることがあります。
ボクシングのルール
- 相手のベルトの下を打ってはいけない。また、相手をつかんだり、足をかけたり、蹴ったり、頭突きをしたり、組み付いたり、噛んだり、唾を吐いたり、押してはいけない。
- 頭や肩、前腕部、ひじで相手を打ってはいけない。
- グローブを開いた状態や、グローブの内側、手首、手の甲、手の側面で打ってはいけない。
- 相手の背中や後頭部、首の後ろ(ラビットパンチ)、腎臓部分(キドニーパンチ)を打ってはいけない。
※つまり相手の体の前面で腰から上部分以外を打ってはならない。
- ロープをつかみながら反動をつけてパンチを打ってはいけない。
- 相手をつかむと同時に打ってはならない。
- 相手のベルトラインよりも低く頭を下げてはならない。
- レフェリーがクリンチの状態からブレイクを命じた際は、大きく後ろに下がらなければならない。
ブレイク中に相手を打つのは「ヒッティング・オン・ザ・ブレイク」と呼ばれる反則となる。 - 体を休ませるためにマウスピースを吐き出してはいけない。
- もし相手をノックダウンさせた場合、レフェリーがカウントを数えている間、最も遠いニュートラルコーナーで待機していなければならない。
- もし相手が倒れた場合は、相手が立ち上がるまでは相手を打ってはいけない。
- 倒れた場合は10カウント以内に立ち上がらなければならない。
立ち上がることができなければKO負けとなる。 - ノックダウンした場合は、たとえ何ラウンドでもベルに助けられることはない。ただしローカルルールで異なる場合がある。
- 故意ではないローブローを打たれた場合、回復のために5分間の休憩が与えられる。もし、5分後に試合を続行できない場合はノックアウト負けとなる。
- 反則行為でけがをした場合は即座に試合終了となる。反則行為を行ったものは資格をはく奪される。
- もし反則行為による負傷があっても試合が続行となる場合、レフェリーは反則で相手にけがをさせた選手から2ポイント減点することをジャッジに命じる。
- もし意図しない反則で試合がストップした場合は、4ラウンドまで終了していなければ無効試合となる(4ラウンド制の場合は3ラウンドまで終了していなければ無効試合となる)。
4ラウンドまで終了していれば、ジャッジのスコアカードが集計され、合計ポイントにより「負傷判定」(テクニカル・デシジョン)が適用される。
両者の合計ポイントが同じ場合は「負傷引き分け」(テクニカルドロー)となる。 - もしボクサーがノックアウトされてリングから落ちた場合は、カウント20の間にリングに戻り足を付いていなければならない。その際に誰かの補助を受けてはならない。
- 管轄区域によっては、スタンディング8カウントやスリー・ノックダウン制が採用される場合がある。また、レフェリーのみに試合をストップできる権限が与えられる場合もある。
参照:Boxrec「Rules of Boxing」
まとめ
いかがでしたか?実は世界のトップレベルの試合でも上記のルールが守られていないことが多いんですよね(赤文字部分)。
特にローブローやラビットパンチ、頭突きはよく目にします。そもそもクリンチで相手を押し込むのは反則なんです。
しかもろくに注意しないレフェリーも多いですね。
それはともかく、
試合の判定結果に納得いかない場合、上記のルールの観点から見直してみると、結果が違って見えるかもしれません。