20180818chanpion

前回更新時(7月2日)からの変動

クルーザー級

WBSSの決勝戦はアレクサンダー・ウシクムラト・ガシエフを大差の判定で破り、初代王者となりました。

同時にクルーザー級の4団体統一も成し遂げました。

優勝したウシクはヘビー級に階級を上げるとの噂も。ウシクが階級を上げた場合、WBOヘビー級王者への指名挑戦権を獲得することになります。

つまりアンソニー・ジョシュアvsアレクサンダー・ウシクのヘビー級タイトルマッチが実現するかもしれません。

それからウシクには5月にデビッド・ヘイとの再戦をKOで制した、トニー・ベリューとの対戦の話もあります。今後の動きに注目ですね。

スーパー・ミドル級

IBFタイトル

カレブ・トルゥーアックスとの再戦を制し、IBF王者となったジェームス・デゲイルでしたが、ベルトを返上したため暫定王者のホセ・ウズカテグイVenezuelaベネズエラ)が正規王者となりました。

デゲールはキャリアの集大成としてビッグマッチを狙っているようです。

恐らくターゲットはWBSSスーパー・ミドル級決勝のジョージ・グロースvsカラム・スミスの勝者でしょう。

ジェームス・デゲールがIBFタイトルを放棄。ホセ・ウズカテグイ戦は実現せず(James DeGale Vacates IBF Title, No Jose Uzcategui Fight)

ミドル級

IBFタイトル

ゲンナディー・ゴロフキンがIBFランキング1位のセルゲイ・デレビヤンチェンコ(Sergiy Derevyanchenko/Ukraineウクライナ)との指名選を拒否し、カネロ・アルバレス戦を優先したため、王座が剥奪され現在空位となっています。

そのため、セルゲイ・デレビヤンチェンコとランキング3位のダニエル・ジェイコブスとの王座決定戦が10月27日に予定されています。この試合も注目ですね。

ウェルター級

WBAタイトル

マニー・パッキャオが王者ルーカス・マティセを圧倒。7ラウンドTKOで下し、新チャンピオンとなりました。

テレンス・クロフォードエロール・スペンス・ジュニア、あるいはワシル・ロマチェンコとのビッグマッチは実現するでしょうか?今後の動向が注目です。

マイキー・ガルシア戦も浮上。ウェルター級制覇も狙うガルシアにとってはパッキャオは格好のターゲットかもしれません。

ライト級

IBF・WBCタイトル

IBF王者のマイキー・ガルシアが、WBC王者のロバート・イースター・ジュニアとの統一戦を制し、2団体統一王者となりました。

無敗同士の王者対決でしたが、ガルシアは3ラウンドにイースターからダウンを奪うなど、完勝の内容だったようです。

ライト級でまだ3戦のガルシアですが、今後は2階級上げて、エロール・スペンス・ジュニアに挑戦するという話も。

これまた今後の動向に注目です。

IBOタイトル

ガーナのエマニュエル・タゴエGhana南アフリカ)が王座を返上したため、現在空位となっています。

スーパー・フェザー級

WBOタイトル

WBOランキング2位の伊藤雅雪選手が、ランキング1位のクリストファー・ディアスとの王座決定戦を制し、新チャンピオンとなりました。

いい試合でしたね。海外での王座奪取という点でも快挙です。

ジャーボンテイ・デービスミグエル・ベルチェルトとの統一戦を早く見てみたいですが、WBOランキングにはライアン・ガルシアフランシスコ・バルガスといった錚々たるメンツが名を連ねているので、まずは初防衛戦での勝利を願いたいですね。

フェザー級

WBAタイトル

スーパー王者のアブネル・マレスレオ・サンタ・クルスとの統一戦に敗れたため、スーパー王座は空位に。

暫定王者のヘスス・ロハスが正規王者に繰り上げとなりました。

8月11日に行われたロハスの初防衛戦(?)では挑戦者のジョセフ・ディアスに敗れたものの、ディアスが前日計量で体重超過したため、王座は移動しませんでした(WBAルール)。

スーパー・バンタム級

IBFタイトル

岩佐亮佑(セレス)選手が2度目の防衛戦でアイルランドのTJ・ドヘニーを迎え打ちましたが、惜しくも0-3の判定で敗れ、王座を明け渡しました。

ドヘニー得意の左も不発で、岩佐選手が支配した試合内容だっただけに意外な結果でした。

今月25日に同級WBO王者のアイザック・ドクボエに挑む大竹秀典選手にはいい結果を期待したいです。

フライ級

WBOタイトル

木村翔(青木)選手が中国・青島で行われた2度目の防衛戦で、挑戦者のフロイラン・サルダールを6ラウンドKOで破って防衛に成功しました。

木村選手は来月24日には早くもランキング1位の田中恒成選手と3度目の防衛戦を行う予定です。非常に楽しみですね!

ミニマム級

WBOタイトル

山中竜也選手が2度目の防衛戦で挑戦者ビック・サルダールに判定0-3の負け、王座を奪われました。

中盤までいい展開だっただけに7ラウンドのダウンはもったいなかったですね。再起を期待したいです。



国別タイトル獲得数

国名タイトル数
USAアメリカ(USA)17
GreatBritainイギリス(GreatBritain)10
SouthAfrica南アフリカ(SouthAfrica)7
Japan日本(Japan)6
Mexicoメキシコ(Mexico)6
Ukraineウクライナ(Ukraine)5
Kazakhstanカザフスタン(Kazakhstan)4
Philippinesフィリピン(Philippines)4
PuertoRicoプエルトリコ(PuertoRico)3
Russiaロシア(Russia)3
Thailandタイ(Thailand)3
Azerbaijanアゼルバイジャン(Azerbaijan)2
Venezuelaベネズエラ(Venezuela)2
Argentinaアルゼンチン(Argentina)1
Belarusベラルーシ(Belarus)1
Canadaカナダ(Canada)1
ColombiaColombia(Colombia)1
Franceフランス(France)1
Germanyドイツ(Germany)1
Ghanaガーナ(Ghana)1
IrelandIreland(Ireland)1
Lebanonレバノン(Lebanon)1
Nicaraguaニカラグア(Nicaragua)1

なんと南アフリカにタイトル数で日本が抜かれてしまいました。

重量級から、軽量級まで南アフリカのチャンピオンが名を連ねています。

マイナータイトルのIBO王者が多いので知名度は低いですが、WBSSに登場するWBOバンタム級王者のゾラニ・テテや、ライト・フライ級統一王者ののヘッキー・ブトラーなど、日本人でも名を知られたチャンピオンもいます。

結構テクニカルで、ハードワークな選手が多いようですね。

その国の人気スポーツや強いスポーツが、ボクサーの戦型にも反映されてることってないですか?

南アフリカは黒人(人口の90%)にはサッカー、白人(人口の10%)にはラグビーが人気だそうです。

サッカーが人気の国はフットワークが軽快でフットフェイントのうまい選手が多く、ラグビーが人気の国はパワー系でタフかつ結構フットワークの軽快な選手が多いという印象です。

日本は野球が人気なのでカウンターパンチャーで強い選手が多いとか(来た球を打つ的な)、フィリピンはバスケットが人気なので前後左右にキビキビ動く選手が多いとか。

国民の身体能力に適したスポーツが強くなり、人気も出るはずなのでありそうな気がします。

そのうち記事にまとめてみたいですね。

※出生地でカウントしています。
※統一王者は保持する全てのベルト数をカウントしています。

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