前回更新時(3月4日)からの変動
ヘビー級
WBO王者のジョセフ・パーカーと、IBO・IBF王者のアンソニー・ジョシュアの統一戦が3月31日に行われ、アンソニー・ジョシュアが僅差の判定で勝利し(118-110が2者、119-109が1者)、3団体の王座統一に成功した。
ライト・ヘビー級
イゴール・ミハルキンが返上し、空位となったタイトルの決定戦がカロ・ムラット(Karo Murat/アルメニア)とトラビス・リーブス(Travis Reeves/アメリカ)により行われ、カロ・ムラットが12ラウンドKOで勝利をおさめ、新チャンピオンとなった。
カロ・ムラットは2度目の世界挑戦でタイトル獲得に成功した。(最初の世界戦は2013年10月の対バーナード・ホプキンス戦)
スーパー・ミドル級
ジェームス・デゲイル対カレブ・トゥルーアックスのリベンジマッチは3-0の判定でジェームス・デゲイルがリベンジに成功。タイトルを取り戻した。
この試合、デゲイルのバッティングが酷かったですね。
それに一人117-110の大差をつけていたジャッジがいましたが、それほど大差のつくような内容ではなかった。疑問が残る判定結果でした。
スーパー・ウェルター級
WBA・IBO王者のエリスランディー・ララとIBF王者のジャレット・ハードによる3団体統一戦が4月7日に行われ、ジャレット・ハードが終始攻勢を保ち、最終ラウンドにララからダウンも奪い、僅差の判定で勝利を収めました。
ハードは3団体統一に成功。この階級での存在感がぐっと増しました。
スーパー・ライト級
・空位だったWBCタイトルは、ホセ・ラミレス(Jose Carlos Ramirez)とアミール・イマム(Amir Imam)の決定戦が行われ、ホセ・ラミレスが3-0の判定で勝利し、新チャンピオンとなった。
ラミレスは22戦全勝。初の世界挑戦でタイトル獲得に成功した。
・同じく空位だったWBAタイトルは、キリル・レリック(Kiryl Relikh/ベラルーシ)とランセス・バルテレミー(Rances Barthelemy/キューバ)により決定戦が行われ、キリル・レリックが大差の判定勝利をおさめ、新チャンピオンとなりました。
キリル・レリックは2016年10月にリッキー・バーンズに敗れて以来、2度目の世界挑戦で初の戴冠となりました。
・WBCライト級王者のマイキー・ガルシアがIBFスーパー・ライト級王者のセルゲイ・リピネッツに挑戦し、大差の判定勝利でマイキー・ガルシアがタイトルを獲得した。
ガルシアはライト級・Sライト級の2階級同時王者となった。
危なげなく無敗記録を更新しているガルシアですが、今後はロマチェンコやリナレスといったトップレベルの実力者とのビッグマッチを期待したいですね。
しばらく空位だったSライト級タイトルも役者が揃ってきました。
スーパー・フライ級
井上尚弥選手がバンタムに階級を上げたことにより、現在WBOのタイトルが空位となっている。
フライ級
・16度連続KO記録もかかった比嘉大吾選手の3度目の防衛戦でしたが、計量失格で試合前にタイトルは剥奪。
試合の内容も挑戦者のクリストファー・ロサレスの手数に終始押される展開で、9ラウンドTKOで比嘉選手が敗れ、クリストファー・ロサレスが新チャンピオンとなった。
日本人王者が計量失格となったケースは今回が初、比嘉選手には今後JBCからペナルティーが課されることになる。
調整に失敗しましたけど、記録のかかった試合で攻めたマッチメイクは悪くなかったですよ。
比嘉選手のパフォーマンスが十分に発揮できる階級で再起してくれることを期待したいです。
・ドニー・ニエテスがスーパー・フライ級に階級を上げたことにより、IBFのタイトルは空位となっている。
モルティ・ムザラネ(Moruti Mthalane/南アフリカ)とムハンマド・ワシーン(Muhammad Waseem/パキスタン)によるこのタイトルの決定戦が7月に予定されている。
ライト・フライ級
田口良一選手がミラン・メリンドとの統一戦を制し、統一王者となったことで空位となった正規タイトルの決定戦が、カルロス・カニサレスと小西伶弥選手とで行われ、カルロス・カニサレスが3-0の判定で勝利し、新チャンピオンとなった。
カニサレスは2016年年末に田口選手に挑戦し敗れて以来の2度目の世界挑戦で初のタイトルを獲得した。
国別タイトル獲得数
国名 | タイトル数 |
---|---|
アメリカ(USA) | 18 |
イギリス(GreatBritain) | 11 |
日本(Japan) | 9 |
メキシコ(Mexico) | 6 |
ロシア(Russia) | 5 |
カザフスタン(Kazakhstan) | 4 |
南アフリカ(SouthAfrica) | 4 |
タイ(Thailand) | 3 |
ウクライナ(Ukraine) | 3 |
アルゼンチン(Argentina) | 2 |
ドイツ(Germany) | 2 |
プエルトリコ(PuertoRico) | 2 |
ベネズエラ(Venezuela) | 2 |
オーストラリア(Australia) | 1 |
アゼルバイジャン(Azerbaijan) | 1 |
ベラルーシ(Belarus) | 1 |
カナダ(Canada) | 1 |
フランス(France) | 1 |
ガーナ(Ghana) | 1 |
レバノン(Lebanon) | 1 |
ニカラグア(Nicaragua) | 1 |
フィリピン(Philippines) | 1 |
※出生地でカウントしています。
※統一王者は保持する全てのベルト数をカウントしています。
アメリカが独走状態。
それ以外の国では、アゼルバイジャン、ベラルーシ、フランス、レバノン、ニカラグアなどの国の新チャンピオンが生まれ、国際色豊かな顔ぶれとなってきました。